離島で聞いた定額給付金の話

 11日、父の7回忌の法事で、博多から高速船で1時間ほどの離島へ行った。時折小雪が舞う寒い朝で、島内は人通りも少なく寒々とした風景が展開する。
バスの運行時間が合わないので、タクシーに乗った。

気さくな運転手さんに、最近の景気はどう?と問いかけると、
“イヤー悪いですね。我々の業界は、景気の影響をもろに受けますからね”

そうかねー、ここは農業と漁業が中心で大きな企業がないのだから、直接的な影響はあまりないのではないの?と問い返すと。
“農産物、漁獲物共に島外への移出が急激に減り、おまけに観光客まで少なくなってしまった。島民にはそうした動きが敏感に響くので、みんな財布の紐を締めていますよ”
“カネの動きが悪くなると、タクシーが一番先に影響を受けますからね”

そうだとすると、今度の12,000円の定額給付金は、みんな心待ちしているんじゃないの?支給されれば、少しは景気が良くなるんじゃないですか、と水を向けると、
“それは期待できませんね。何故なら、島の皆さんは、そこそこに小金を持っているんですよ。
明日の食事代に困るような人はいませんよ。 お金は持っているけど、さしあたり買いたいものもないし、これから先もっと景気が悪くなるだろうと心配になるので、じっと我慢しているんですよ”
“だから、給付金が出ても、みんな財布の中にしまいこむだけで、使う人は少ないでしょうね。みんなそう言っていますよ”

そうかね~とうなずくと、
“2兆円もあれば、もっと効果的な景気刺激策があるんじゃないですかね~”と逆に質問されてしまった。
 政府の国会答弁より、はるかに現実的な声を聞いたような気がする。
 定額一時金支給は、離島でも想像以上に不評のようであった。

今朝(13日)、朝日新聞は定額給付金についての世論調査結果を、次のように報じていた。
       配った方が良い28%、 止めた方が良い63%
       景気対策として有効だ18%、有効でない71%  
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by matutaka31 | 2009-01-13 14:57 | 思いのまま | Trackback | Comments(0)
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