太極拳審査

 先月、太極拳の資格審査を受けた。そして今日その(認定)証が師範から手交された。
 引退後自由の身になってから試験だとか審査を受けることは真っ平御免と思っていたが、この審査は自ら受けてみようと思うようになったのだから、まだ挑戦する心は枯れてはいない証拠だろう。

 私が所属する太極拳協会の定めによる資格は、「初傳」から最高の「師範」に至るまでに幾つもの段階と段階毎の年数と技量が要求されるのだが、私が受けたのはその第1歩の「初伝」の資格審査である。

 私が審査を受ける気になったのは、日頃、目標を立てなくてただ漫然と練習していると、気がつかないうちにマンネリになり、向上心も湧いてこないばかりか練習に張り合いがなくなってしまうからである。
 私は自分の健康のため太極拳をやっているので、太極拳の良さを自分なりに会得したいし、自分のものにしたいと思っている。そのためにはそれなりに練習しなければ、その目的は果たせないであろうと思うからである。
 審査を受けるとなると、初傳の次には中伝、そしてその次は・・・と可能な限り挑戦する目標が定まるので、自ずと練習に実が入るはずである。 資格審査を受けるのは、そうゆう状態に自分自身を追い込む手段でもある。

 70代半ばになって、そんなに頑張ることもないのでは?といぶかる人もいるかと思うけど、人は人だ。
 体の力を抜いて、呼吸に合わせて滑らかにゆっくり動く、この太極拳の動きを身につけたいのだ。
 自分の体のことは自分が一番知っているのだから、どの段階まで進むことが出来るか判らないが、自分が納得できる所まで追い続けるつもりだ。

 その審査には、審査料がいる。
 審査料を払ってまで資格を取ろうとは思わない、という人もいる。
 また、資格取得が目的で練習しているのではない、と言う人もいる。
ま~それ自体、人夫々の考えだからいいとして、聞き流しておけばいい。

 私にとって、今回の審査は健康を維持するための息の長い道程の一通過点に過ぎないのだ。
 その審査料は、健康を維持する道程の通過料あるいはモチベーションを持ち続ける栄養剤と思えば、ちっとも高いと思わない。

 それは山登りに通じるものがある。
 少しでも高いところに上がれば、それなりに眺望が開けるし、爽やかな気分になれる。
 太極拳も一歩一歩上を向いて歩くことにより、その良さが体感できると思っている。
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by matutaka31 | 2009-05-18 22:35 | 思いのまま | Trackback | Comments(2)
Commented by tetsu807-2 at 2009-05-21 12:29
matutakaさん 初傅 取得おめでとうございます。
私が参加しているときも、形について先生や先輩に指導を受け常に熱心に練習していましたね。

太極拳に心底惚れ込み、その効用について語るときも目が輝いていました。どうぞ、中傅又その上もご自分に挑戦してください。
Commented by matutaka31 at 2009-05-21 21:26
tetsu807-2さん、私は猪年ですから、あまり横を見ないで走る癖があるんです。時々壁にブツ突かって大怪我をすることがあるんですが、今回は大分牙が丸くなっていますので、そんな心配はないでしょう。
太極拳と同じようにゆるやかに、ソフトに歩いて行きますよ。
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