なんともユニークなPC講座

 私は今、所属しているるシニアネット福岡の、あるPC講座に参加している。その講座で私は、実にユニークな講師に出会うことになるのだが、その一端を記しておこう。

 私が今まで参加したこのシニアネット福岡のPC講座は、細かい解説付きのテキストが用意されるのが慣例みたいになっていたが、今回の講座は、ただ骨子を示した2枚綴りのテキストが配布されただけである。
 多分私だけでなく他の受講者も細かい手順のテキストを期待していたと思うが、そんなことはおかまいなしに、参考資料を除き2枚のテキストだけで講座は始まった。

 今回のテーマは「デジカメで撮った動画をブログにアップする」であったが、講師は大まかな操作手順を説明しただけで、細かな手順にはあまり触れようとしない。
 そのうち、受講者は「どうするの?」「何から手を付ければいいの?」と、あっけにとられて雑談が始まる。でも、講師は一向に意に介しない様子で、「夫々自分でやってみなさい」と言わんばかりに、否応なしに自らトライするように仕向けていく。

 誰かが「上手くできない」と声をかけると、「そのパソコンが悪いんじゃない?」と人のせいにしないで、その人にかかりきりになる。
 そのうち、他の人は仕方なく受講者同士であーでもないこーでもないと自習が始まる。
 でも、この型破りの講座は、不思議に和気藹々の雰囲気で、皆が講習を楽しんでいる様子だ。

 そんなことの繰り返しで、講習5回まで進んできた。
講師は、「これまでの復習の意味でもう一度説明します」と例の調子で説明が始まる。
でもその説明は3分と持たない。また皆が受講者同士で勝手に相談し始める。
すると「誰も聞いていない」と不満顔だけれど、目は笑っている。
憎めない人だ。

 それもそのはず、その講師はNGO活動でフィリッピンの「お山の学校」を支援している人だから、太っ腹で、心の広い人柄が滲み出ている。だから2時間の講習はユーモラスな雰囲気の中で流れていく。
 お陰で、「誰が生徒か先生か」でおなじみの「メダカの学校」を地で行くような講習を経験した。そして気がつけば、いつの間にか受講者は当初のテーマを、それなりに習得しているのだから、・・・。

 中国の諺、師傳引進門、修行在個人を実行させるあたり、この講師はやはり只者ではない。 
 こんな指導力を持ち合わせた講師に出合ったことは、講習内容の習得とは別の意味で、得がたい収穫である。感謝!感謝!
 



直訳すると、「師匠は門に導く、修行は自分でやれ」と言うこと。
言い換えると、「師匠が教えるのは経験と知識に基ずく基本だけで、本当の修行(勉強)は個人の努力いかんである」と言うことか。
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by matutaka31 | 2009-06-08 22:37 | 思いのまま | Trackback | Comments(6)
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Commented by papahapon at 2009-06-10 04:00
このように名文章で 「ヨイショ」 されると恐縮至極ですが
感謝感激でございます。
今後ともよろしくお願いいたします <(_ _)>
Commented by matutaka31 at 2009-06-10 09:30
 私は今でも人様の前でお話をすることがありますが、なかなか難しいですね。今回の講座を通じて、先生の人の心をひきつける秘訣を密かに盗み取ろうと思っています。それも講習の収穫の一つですから、・・・。 すみません<m(__)m>
Commented by めだか at 2009-06-10 17:43 x
素敵な講師ですね~^^
教室のほのぼの雰囲気、 いいですね~
「誰が生徒か先生か」は「すずめの学校」でなくて 「メダカの学校」では?
めだかとしては、一言。(^_-)
Commented by hima226 at 2009-06-10 19:49
名調子・・・文章の流れもいいですね。
    
    つづり方教室の大先生のようです。

        ずっきーにはじめてです。

            おいしそう。

                       太宰府市 阿部です。
   
Commented by matutaka31 at 2009-06-10 22:00
 めだかさん ごめんなさい<m(__)m>
私としたことが、うかつでした。(^。^)
メダカの学校でしたね。

スズメの学校は、ピーチクパーチク騒々しい学校ですね。
そんな学校ありましたっけ?
Commented by matutaka31 at 2009-06-10 22:07
hima226さん
ズッキーニはさっぱりして癖のない野菜ですよ。
シニアの私には、丁度いい食べ物かも知れません。
とりわけサラダが美味しいように思えます。


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