雌花は雄花より後に咲く

 雌雄同株の単性花(雌雄異花)の野菜を観察していると、最初に咲くのは雄花であるが、肝心の雌花は姿を見せない。
雌花が咲くのは、それからしばらく後である。
雄花が一杯咲き誇っている頃、満を持したように現れる。
しかもその数は、多くの場合、雄花に比べると少ないことに気がつく。

 子孫を残す大切な役目を背負った雌花は、間違いなく雄花の花粉を受粉しなければならない宿命を背負っているからだろうか、間違いなく受粉できる条件が整ったことを確認したかのようなタイミングに咲く。
植物界では、外見では雄花優先のように見えても、実質的には明らかに雌が主役である。
 (雌雄同株と言う用語はあっても雄雌同株という用語は聞いたことが無い)

 このような現象が目立つものに、「とうもろこし」がある。b0008825_20305778.jpg

 トウモロコシは、ある程度成長すると茎の先端に雄穂が伸びてくる。
雌花はといえば、周りに影も形もない。
このままでは実が生らないのでは?と疑問に思っていると、雄花が出てから2~3日後に、満を持したように中位の節から雌穂の絹糸が見えてくる。b0008825_20313538.jpg

 この絹糸、単なるひげと思われがちであるが、この絹糸1本1本がとうもろこしの1粒1粒に繋がっており
絹糸上に落ちた花粉が絹糸の中の組織に花粉管を伸ばして受粉する大切な生殖器官なのである。
 その絹糸は1週間位受粉能力持続するので、仮に自株の花粉を受粉できなくても、周のトウモロコシの花粉を受粉して実を稔らせることが出来る優れた機能を持っているという。
b0008825_20323237.jpg
受粉を終えた雌穂は次第に膨らんでくる

 では雌花はその時期を、どうして判断するのだろうか。
 自然の摂理は実に神秘的である。
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by matutaka31 | 2009-07-01 10:03 | 思いのまま | Trackback | Comments(2)
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Commented by ヒロピー at 2009-07-01 21:41 x
ほんとうに神秘的ですね。この世に何一つ無駄ということがない。
小さい事が 大宇宙を構成している。 人間は地球の 善玉菌ということを そんばーゆの 社長さんが言われていました。植物を守りいい菌となりましょう。
Commented by matutaka31 at 2009-07-02 21:44
 身の回りの植物を何気なく見ていましたが、自然の見えない法則に沿って整然と成長していく様に気付き、今更ながら本当に驚かされることばかりです。
 「人間は地球の 善玉菌」、何時までもそうありたいですね。世の中の人々が、もっと植物を観察し自然を愛するようになれば、ものの考え方も変わるのではないでしょうかね。


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