9月20日、日本健康太極拳協会福岡県支部の研修会に参加した。
講師は健康太極拳協会家元の楊 進 協会理事長で、 前半は太極拳の基本動作についての講演、後半は実技研修と模範演技であった。
研修内容は、太極拳運動の基本といわれる「三節論」で、「用意 不用力」の原則を如何に理解し、それを具体的に体の三節の動きに活かすかであった。
私がこの研修会に参加したのは、この研修のテーマに興味があったからであるが、同時に今までに覚えた動作が太極拳の基本動作に合っているのか、自分なりに確かめてみたかったからである。
ところが今回の研修会で見聞したことは、今までほとんど意識することがなかった理論で、その内容は一度聞いただけでは頭の中では「少し判ったかな?」という程度の理解しかできなくて、太極拳という名の「奥の深い未知の世界」の入り口に立たされたような印象だけが残った。
家に帰って思い出しながら、三節の動きと「用意 不用力」の考えを反復しながら実際に動いてみると、理論どうりに自分の体が動かないことに気がついた。それもそのはず、今までの練習で、その「用意 不用力」の基本が出来ていないということの証である。
少しでも「用意 不用力」の原則をもう少し理解したいと思い、私が通っている教室の師範に『健康太極拳規範教程』なるいかめしい本を借りて読んでみたが、悲しいかな未熟な私には「猫に小判」の類で、理論そのものの難しさに加えて理論と実技を一致させることの難しさを今更ながら思い知らされた。
4年足らずの練習では、まだまだヒヨコと同じだ~っ(喝)
でも今回の研修会は、私にとって、新たな意欲を駆り立てられた研修会であった。