広島原爆忌に思う

 今年もまた暑い夏がやってきた。そして原爆被爆65周年が・・・。
 6日の広島原爆忌に次いで、明日9日は長崎原爆忌。
 6日広島市で行われた「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」には、原爆を投下した当の米国やフランス・イギリスが初めて参列し、国連事務総長も初めて参列した。参列した国は74か国と過去最多だという。
 私は、テレビ中継で映し出されるはどの国の代表よりも、アメリカのルース駐日大使の言動に注目した。これまで一貫して「戦争の早期終結を原爆投下の理由に挙げてきたアメリカが、オバマ大統領のプラハ宣言の具体的行動だと思ったから。

 テレビに映し出されるルース駐日大使の表情は、終始こわばったままで、ただ一点を見つめている様子であった。報道に一切応じなかったので氏の心境を推し量ることはできないが、おそらく複雑な思いが去来したであろう。

 私は広島「原爆死没者慰霊碑」に記された碑文、「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」を思い出す。この「過ちは繰返しませぬから」の主語は誰か 「日本か」「なぜ日本?」「いや投下した米国だ」等々の論議である。
 この主語を巡っては、幾多の論議が繰り返されてきたが、広島市の公式見解は「We」即ち全世界の市民だということである。(でもいまだにこの説明に納得しない人は多いのでは?)

 長崎で被爆した私はこれまでずっと、「戦争の早期終結」を理由にしているアメリカの態度が心の底に硬いしこりとして残っている。
 今回のルース駐日大使のアメリカ代表としての参列が、アメリカもWeの一員に加わった証であれば、アメリカがこれまで主張してきた原爆投下理由を書き換えることに繋がると思われ、私の長年のしこりも少しは和らぐのだが・・・。
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即ち「核保有国として、核兵器を使用したことがある唯一の核保有国として、米国には行動する道義的責任がある。米国だけではこの活動で成功を収めることはできないが、その先頭に立つことはできる。その活動を始めることはできる。」
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by matutaka31 | 2010-08-08 09:29 | 思いのまま | Trackback | Comments(0)
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