今日ウオーキングの途中、およそ1時間ばかりの間に、道端に3台の放置自転車を見かけた。
一見して、単なる一時的な駐輪とは違う。
不要となったため、そこいらに放置したものとも思えない。中古とはいえ、れっきとした現役車なのだ。
私の推理では、何者かが他人の自転車を失敬して足代わりに使った後、ポイ捨てしたのに違いない。
最近この地区は、人口が増えるにつれ、この種の放置自転車が目立つようになった。
この種の放置には、共通点がいくつかある。
① まず中古自転車である。
② 放置場所は、決まって住宅地の空き地の傍または空き家の塀の傍。
③ 斜めか横に倒されている。
このような状態を見ても、何者かが盗んで用がなくなった後、乗り捨てたとしか思えない。
ずいぶん古い話であるが、「自転車泥棒」というイタリア映画を観た記憶がある。
貧しい父親が、新聞配達の仕事にどうしても自転車が必要であったが買うお金がない。思いあぐねた末、自転車を盗んでしまう・・・。
時代は変わって、中古自転車を貨物船に山積みして帰るお国の事情もある・・・。
そんな切羽詰った環境に置かれた事情とは次元が違う今の日本、歩いて帰る(行く)我慢ができない、人の迷惑も考えない、今の日本の自転車泥棒の独りよがりな根性、そしてそれをほとんど無視している今の社会風潮、なんとも情けないことである。