「
農作業で認知症の進行を防げるかもしれないという仮説を基に、福岡大学医学部がJA福岡市に呼びかけて、畑で研究に乗り出した」と朝日新聞が報じた。
既に、軽度認知障害のある50~80歳の人が、家族と共に大根、白菜、ニンジン、ブロッコリー等の栽培に取り組んでいるという。
農業は、いつ種を蒔いたらいいか、芽が出たら生育状態に合わせてどのようなた肥培管理をしなければならないか、そしていつ収穫するか等々、自ら計画を立て、それを実行しなければならない。
栽培管理の過程では、気象条件の変化に合わせた臨機応変な対応も必要になる。
だから、常に頭をつかう。
一方では、育てる喜びと、それを収穫する楽しさがある。 農作業のイメージ図
また、自然が相手だから、ストレスも溜まらない。
しかしそんな良い面ばかりではない。
昔は貧しさ故に、今は後継者がいなくて、否応なしに
生涯現役を強いられる環境にあることも否めない。
私が住む町はかって農業地帯だっただけに、農家育ちの長老が今も健在である。
その長老の話によると、
「農家にボケはいない」というのが当たり前のように言われているそうだ。
私も10年間家庭菜園をやってみて、この先人たちの話は、あながち否定できないことだと思えてならない。
福岡大学とJA福岡市の取り組みの成果を期待したい。