3月から4月にかけて山道やあぜ道を歩くと、必ず見かける雑草
「オオイヌノフグリ」 先日油山へ登る途中見かけた
まだ花が少ない早春に、コバルトブルーの可憐な花をつけることから、とりわけ女性に人気がある。
ところがこのオオイヌノフグリの意味を聞くと、多分女性の夢を壊してしまいそうである。
「フグリ」とは、あまり聞きなれない言葉で、普通の国語辞典にはない。 念のため広辞苑で調べてみると、陰嚢・睾丸のこととある。
名前の「オオイヌのフグリ」とは、イヌノフグリの実の形が雄犬のそれに似ている事からこの名前が付いたといわれる。「イヌノフグリ」に似た大型の植物が「オオイヌのフグリ」
私もその実を見たことはない。この写真はインターネットから拝借したものである。
それにしても、その実を見ることはほとんどないので、コバルトブルーの可憐な花から犬のそれは想像できない。
「名は体を表す」と言うけれど、もっと優雅な名前を付けると花を愛する人たちの夢を壊すようなことにはならなかったのではないか、付けられた可憐な花には気の毒なことである。
植物学者なのか知らないが、名付け親の心情や如何に。