長崎の被爆稲を作り続ける

 当地では今、方々で普通作稲の田植え風景が見られる。
 そして我が家の庭には、今年で被爆66年目を迎える被爆稲のミニ苗代が。
 我が家で育つのは6年目。もうすぐ田植え(ポットに移植)する。
長崎の被爆稲を作り続ける_b0008825_9285230.jpg
被爆稲の苗
 
 先日、山口県上関町 瀬戸内海の離島「祝島」に住む方から、突然メールをいただいた。私のホームページ「被爆体験を風化させてはいけない」をご覧いただいたのだろう。 
 千葉県の方から長崎の被爆イネの伝承仲間になるように誘われて、現在は苗立て中とのこと。
 メールには「核の平和利用が詭弁であることは、原発事故で住民が被曝しても「平和な被爆」として被曝者が何世代も遺伝子病などを強いられることは容認できない。
 原水爆禁止と原発反対は同義だと私は思って、本当に遅ればせながらではありますが被爆イネの栽培に参加させてもたいます。」
と熱っぽく綴ってあった。

 これまで多くの方から励ましや支援の便りをいただいたが、6年目にして初めて、被爆稲を作り続ける仲間に出会った。
 日本が世界で唯一の被爆国であることすら忘れ去られようとしているこの時期、長崎の被爆稲を作り始めた人との出会いは、私のこれからの「被爆体験を風化させない」活動に大きな勇気とパワーをさずけていただくことになるだろう。

 私が作る66年目の被爆稲、祝島の方にいただいたパワーで、今年も順調に育つだろう。そう願いつつ目前に迫った田植え(ポットへの移植)を待つ。
 そして「戦争・被爆体験を語り継ごう」に一人でも多くの意見が寄せられ、一人でも多くの人に語り継がれることを願いつつ。

by matutaka31 | 2011-06-14 10:10 | 思いのまま | Trackback | Comments(9)
Commented by ikatonprince at 2011-06-14 15:05 x
被爆稲、もう6年になるのですね。ずっとずっと生き続けて後世に伝えてほしいです。「こんなに元気で生きてるんだ」と。
Commented by matutaka31 at 2011-06-14 21:27
ikatonprinceさんへ
被爆体験を語り続ける間、作り続けるつもりです。
私の意識を風化させないためにも。
Commented by hibochan at 2011-06-15 08:06 x
もう66年になりますか
たくましく生きて欲しいものです。
ここ数日すっきりしない天気夏が待ち望まれます。
Commented by matutaka31 at 2011-06-15 09:00
hibochan さんへ
光陰家の如し です。
私の年から10引く計算になりますので、分かりやすいです。(^。^)
こちらも梅雨最中で、鬱陶しい毎日です。
Commented by dojyou38 at 2011-06-15 13:42
原爆も原発も後始末の出来ないものを人間が手に入れたのですね。
人間が立ち入ってはいけない領域・神の領域に入った罰なのでしょうか。
限度を超えた野蛮な競争をセーブすれば、
神の領域に立ち入らなくても人間は生活できると思います。
自然界の生物は自然の摂理を守って生きているのに、
人間だけがその法を越えてまで競争する悲しい性を持っているようです。
しかし、その行き過ぎを制する知性も持っている筈ですね。
Commented by matutaka31 at 2011-06-16 16:55
dojyou38さんへ
行き過ぎを制する知性をうまくコントロールできればいいのですが、もしその機能を失ったときは、人類の破滅へとまっしぐらに進むでしょう。

dojyouさんのコメントを、私のホームページ「戦争・被爆体験を語り継ぐ」に追加させていただきました。ご了承ください。
Commented by taminamikawa1 at 2011-06-17 21:32
被爆稲の苗が大きくなっていますね。
まもなく本植えされ、育て、収穫されると思いますが、
その行為に頭が下がります。
この被爆米を通じて、原爆の恐ろしさを後世に伝え、
今後とも、引き継いでいけたら、いいですね。
Commented by matutaka31 at 2011-06-18 10:20
taminamikawa1さんへ
お陰さまで、今年も順調に育っています。
原爆の恐ろしさを後世に伝え続ける私の、伴走者であり、元気付けてくれる源でもありますから、大切に育てようと思っています。
Commented by dojyou38 at 2011-06-23 16:40
matutaka31 さん
私の拙いコメントをHPに掲載して戴き恐縮しています。
有難うございました。
名前
URL
削除用パスワード


<< 携帯電話を失くした人との不思議... お寺の境内を散策 >>