病院に思う

 年を重ねるにつれ、自分だけでなく身内も含め、病院との関わりが増えるのは致し方ない。このところ、二つの総合病院を交互に見舞いに訪れている。
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 最近の総合病院は、古い建物の病院と違って、明るく、ゆったりしたスペースが確保され、患者がリラックスできるよう細かい配慮が施されているので、一瞬病院だろうかと錯覚しそうになることもある。
 そして医師も看護師もその他のスタッフも、揃って患者に対して明るく親切だ。


 病状や治療方法は、患者が不安にならないよう気を配りながら、病状と治療方法をはっきり示して、患者本人が良く理解・納得できるように説明してくれる。
 癌の告知も、患者に余計な不安を与えないよう、事実をさらりと説明したうえで、治療方法は世界中で一番進んでいる薬剤と治療技術で万全を期す・・・等々出来るだけ患者に希望を持たせるよう意を払う。 
 特に抗がん剤治療の場合、その効果を最大限に引き出すことに主眼を置いた処置であることを分かりやすく説明し、患者が余計な不安やストレスを感じることのないよう、病院の中でも比較的自由に振舞えるような配慮してくれる。
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 今まで、癌の告知は本人の気持ちを推し量って、家族と医師の間で話し合うものだと思っていたが、今は大きく前進している。これは癌に対する医療技術の進歩がそうさせているのだろう。



 このような病院側の変化の背景には、医療に対する考え方が延命治療本位から患者の気持と生活を大切にする方向へと大きく変化している証だろう。
 そうした変化の背中を押しているのが、インターネットの普及だと思う。好むと好まざるとにかかわらず病院のあらゆる情報が公開される時代になり、病院と市民との間のコミュニケーションを大切にしたい病院側の配慮も伺える。


更にもう一つ、最近良く見かけるようになった、医師や看護師のような専門的業務ではないが、患者のお世話をするボランティアの存在だ。
 病院でのボランティアは、市民の目線で患者や病院と対面し、只でさえ不安な気持ちで訪れる患者やその家族の不安な気持を出来るだけ和らげ、病院と患者との間に安らぎの雰囲気を創り出す役割を担っている。
 例えば、始めての外来患者はどの窓口に行けばいいのかも分からないので、不安が一杯である。 そうした外来患者を、受付から診察あるいは処置室まで優しく案内するする役割を担う等、善意で病院を支えているボランティアの実像を改めて認識させられている。 
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by matutaka31 | 2011-07-21 22:20 | 思いのまま | Trackback | Comments(8)
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Commented by hibochan at 2011-07-23 07:21 x
大きな病院が林立し設備も良くなってるようですが
医者はデータを確認するだけ 一晩中対応してくれる看護師さんが輝いて見えます。
医は仁術と言われたことが遠くに霞んでるようです。
三か月で転院 11年前父親で経験したことです。
Commented by ippu at 2011-07-23 08:12 x
≪病院に思う≫
私がお世話になった病院は教育が行きとどいていましたね。
廊下ですれ違った場合、職員の方から先に会釈をしてくれるのには驚きました。
また、消灯間際まで病棟にいた先生が、翌日は8時には出勤しているのには驚きました。
Commented by matutaka31 at 2011-07-23 09:10
hibochan さんへ
患者の表情を見ないでパソコンと睨めっこしながら診察するヤブ医者もたまにいますが、多くの医者は最近大きく変っている印象を受けます。
三か月で転院・・・、救急病院の宿命でしょうかね。
Commented by matutaka31 at 2011-07-23 09:17
ippu さんへ
ippu さんおっしゃるように、すれ違うときの会釈や笑顔で対応する姿勢は、患者とその家族に安らぎを与えてくれます。
私が定期的に通う病院では、始業前、かなり念入りなミーティングをしているようです。
病院の姿勢は、確実に変わりつつあるように思われますが、一時的・表面的な現象に終わらないことを願っています。
Commented by taminamikawa1 at 2011-07-23 22:02
3年前、妻が乳がんと分かった折は、頭が真っ白になり、
年甲斐もなく、取り乱しました。
もっとも、妻は私以上にショックを受けた筈です。
私の前では涙を見せなかったのですが、
陰で号泣したのではと・・・推測します。
今年の3月まで抗がん剤を打っておりまして、
吐き気・頭痛・めまい等の副作用に悩まれました。
現在は転移もなく、リハビリに専念しております。
Commented by dojyou38 at 2011-07-24 02:51
確かに病院の施設・設備は格段に良くなりました。
医師・看護士の応接態度も良くなりました。
問題なのは自分の病気のエクスパートに出会えるかどうかです。
医師は得意分野があるようですが、忙しいので幅広い患者を担当しているようです。
セカンドオピニオンを使うにはかなりのエネルギーが要るのでは・・・
Commented by matutaka31 at 2011-07-24 14:49
taminamikawa1さんへ
心中お察しいたします。
奥様は、長い間の抗がん剤による副作用との闘いを乗り越えられ、リハビリに専念されているとのこと、何よりです。
病院も患者も、癌に対する認識が大分変ったようですね。
Commented by matutaka31 at 2011-07-24 14:55
dojyou38さんへ
患者が医師を選べる環境は少しずつ整いつつあるようですが、その恩恵に浴する人はほんの一握りでしょう。
セカンドオピニオンには勇気と決断が伴いますので、まだまだ時間がかかるでしょうね。


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