昨日午後、自ら所属するパソコン教室に出席するまでの約1時間半、某大学大学院博士前期過程の学生さんのインタビユーを受けた。
現職の頃、新聞・ラジオ・テレビ等いわゆる海千山千連中のインタビユーを受けた経験は幾度かあるが、女子学生のインタビユーは始めてである。
彼女は大学院で、将来人の心に寄り添える臨床心理士を目指して、心理学(人の心について)の勉強しているという。そのため、いろんな分野での先輩の経験を、今後、人の心と向き合う仕事をしていくうえでの糧とするのが今回の目的とおっしゃる。
私へのインタビユーの目的は、私の
「原爆被爆体験を含むその後の人生について」であった。 原爆被爆という現実に、今までどう向き合って、どう感じてきたのか、その事実を具体的に教えて欲しいと言うことである。
そして、これからの若い人達に、こんなふうに生きてきた先輩もいるのだと、励みになるように活かしていきたいのだ、とおっしゃる。
将来の進路を選んだ動機も聞かせてもらい、且つこのテーマに取り組むに至った思いを聞かせてもらったが、そのしっかりした考えと将来の目標に向かって具体的に取り組んでいる姿勢に感心させられた。
私の被爆体験そしてその後の生きざまが、これから日本を背負ってたつ若者の励みの一助にでもなればと思い、自分の原爆経験と更に戦前戦後の混乱時代をどう生き抜いたか、また、直面した問題にどう立ち向かってきたか、等々当時の思い出話を含めて具体的に話をしてあげたつもりである。
果たして彼女の希望に叶ったかどうか疑問が残るが、もう一度時間を作り、足りないところを補うことにして第1回目のインタビユーを終えた。