去る12日、好天に恵まれ庭の「八朔」を収穫した。
柑橘類の中には、木に生ったまま完熟させるのもあるが、八朔は木に生ったまま熟成させると苦味が増すので、この時期に収穫して約1ヶ月くらい保管・熟成させると美味しくなる。
もう一つ、何時までも実をつけたままだと木に負担がかかるので、木の消耗を防ぐ目的もある。
脚立に登って収穫していると、見知らぬ人が声をかけてくる。
緑の葉に包まれるように黄色いミカンが鈴なりに生っているさまは、遠くからも目立つらしい。 みかん好きな人ほど関心があるようで、「デコポンの収穫は何時がよいか」など、私が知らないことまで質問される始末。
でも、この八朔が取持つ縁で、見知らぬ人たちとの会話が弾むのもいいものだ。
庭にこんなミカンを育てる楽しさ、収穫する喜び、旬の味をいただく幸せ・・・感謝の一言に尽きる。
この八朔の木、少し背が高くなりすぎた。
木に登って収穫するには、66kgの体重を支える程枝が大きくない。仮に登っても枝先まで手が届かない。
4段の脚立を使うが、上の方に上がるとバランスが危うくなるので、高鋏みを使う。
今年こそ、上の方の枝を少し剪定しよう。
収穫した後は、お礼肥を施し、病虫害の防除、整枝・剪定作業が待っている。収穫しっぱなしで、何もしなくてもそれなりに来年もある程度の収穫は出来るだろう。でも、次第に木は細り、みかんも小さい実になり、数も少なくなるばかりか味までまずくなってしまうだろう。
そのしわ寄せがみかんの木の成長と収穫にじわじわ影響して、何年か先には枯死(早死)してしまうい違いない。
後継者がいなくなったのか、荒れ放題になったミカン畑で、茎葉共に生気をなくして枯死寸前のミカンの木をよく見かける。
八朔の収穫後の管理を、わが身の健康管理に置き換えてみよう。