あれから17年

 b0008825_22151535.jpg

 17年前の95年1月17日未明の「阪神・淡路大震災」の様子とその後の復興の姿をテレビでみていると、当時私が勤めていた会社の神戸支店の施設が大被害を被ったときのことを、つい先日の出来事のように鮮明に思い出した。

 当時東京の本社勤務だった私は、電話回線が不通になる中、かろうじて通じる公衆電話を頼りに、神戸支店の社員の安否確認と被害状況の把握を急いだ。
 現地に出向くことが急務で、やっとのことで大阪まで辿り着いたが、その先の交通手段が完全に閉ざされていたので、泊まる宿も見つからず、なりふりかまわず大阪市内のラブホテルに1泊し、翌朝、小型船をチャーターして海路神戸支店を目指したが、ガス漏れの危険のため近寄ることが出来ない。 監視船の目をかいくぐってやっと会社の専用岸壁に上陸したとき、目にした光景は想像を絶するひどいものだったのを、つい先日の出来事のように鮮明に思い出した。
 
 私はそれから約1年間、大きく損傷した穀物の輸入大型貨物船を接岸させる岸壁と穀物を荷揚げする大型アンローダの復旧、サイロ・倉庫の修復等、会社の命運をかけた、約35億円を要する施設の機能復旧工事の指揮を、社長の下でとることになった。
 神戸に滞在する期間が長くなる中、被災地の状況を見て回ったが、その被害の状況は筆舌に尽くし難い有様だったことは、今になっても生々しく甦る。

 東日本大震災の被害j状況は、津波と福島原発事故が中心に報道されているので、地震そのものの直接被害はあまり報道されていないが、津波を免れた被災地に於ける地震の被害は、神戸の例から相当なものであったに違いないだろうと推測され、その後の復旧状況が気にかかる。
  
 神戸支店での施設の復旧が予定より半月早くできたのは、目標を定めて、がむしゃらに社を挙げて取り組んだ結果であり、それに応えた行政、関連会社の方々の支援の賜物であることは言うまでもないが、同時に、緊急時であればあるほどトップの判断と決断が求められることを、身を持って経験したことが懐かしく思い出される。 
 
[PR]
by matutaka31 | 2012-01-17 23:11 | 思いのまま | Trackback | Comments(8)
トラックバックURL : http://matutaka.exblog.jp/tb/17634199
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by hibochan at 2012-01-18 07:34 x
神戸震災からもう十七年外見的には 目覚ましい復興ですが
地元商店街は 中々再興できないようです。
我が家周辺でさえまだまだブルーシートのまま
震源地付近の方々の苦労がしのばれます。
Commented by sibuya at 2012-01-18 09:36 x
「阪神・淡路大震災」から17年 月日の経つのは速いものですね~
でも人々の力で復旧・復興した力には敬意を表します。
「東日本大震災」だって世界からの支援・全国からの支援・東北魂など
力を合わせてきっと復興するものと信じています。
これらの大災害に人々の団結・協力など 絆の糸が太くなっている。
Commented by ippu at 2012-01-18 09:49 x
≪・・・緊急時であればあるほどトップの判断と決断が求められることを、身を持って経験したことが懐かしく思い出される≫
“トップの判断と決断”、正にその通りだと思います。
matutaka31さんも、阪神・淡路大震災の際には大変ご苦労されたのですね。
Commented by matutaka31 at 2012-01-18 10:21
hibochan さんへ
津波・原発事故の被害情報に隠れてしまっていますが、
多くの方々が苦しんでいらっしゃることでしょう。
震災復旧の経験を忘れないように、心からの支援を続けたいと
思っています。
Commented by matutaka31 at 2012-01-18 10:26
sibuya さんへ
日本人の底力は凄いですね。
それを支えているのは、日本人の絆を大切にする心でしょう。
東日本震災地も、時間がかかっても、着実に復興すると信じています。
Commented by matutaka31 at 2012-01-18 10:33
ippu さんへ
当時、決断が1日遅れると資材・人材の確保が困難になり、復旧が2~3ヶ月遅れてしまう、という切迫感で取り組んだことを思い出します。
今となっては、懐かしい思い出です。
Commented by 出会い at 2012-01-18 17:27 x
運命ってことば信じてる?私は信じてる。言葉にすると乙女過ぎて笑えるけどそういう感覚ってない?
Commented by taminamikawa1 at 2012-01-18 20:58
matutaka31さんが経験された「阪神・淡路大震災」の様子を
読ませていただき、如何に大変だったかが分かりました。
その後の復旧があって、現在の発展につながったと思います。
と同時に、東日本震災の早い復興・復旧を祈りたい。


<< 物忘れ 収穫とその後のメンテナンス >>