花壇管理のボランティアをしている関係なのか、花の鉢植えのことを良く聞かれるが、中でも鉢のサイズと使った鉢の土の再利用方法を良く聞かれることが多い。
植木鉢のサイズは、号数で表示され、「1号=約3cm」で「鉢の直径(外径)」で表わされる。 つまり鉢の外側の端から端を測った直径3cmを1号鉢という。
1号を3cmで計算するので、5号鉢は5×3cm=直径が15cm、10号鉢は10×3cm=直径が30cmの鉢となる。
(なぜ1号が3cmなの?と疑問をお持ちの方は、昔は1寸(1寸≒3cm)鉢・5寸鉢等尺貫法(1尺≒30cm)で表していた名残りで、寸を号に替えたのだという。ただしこの表示は丸鉢に限ったことで、変形の陶器鉢については号数によるサイズ表記はない。
次に良く聞かれることは、古くなった鉢土は再利用出来るか?という質問である。
捨てるのは勿体無いし、マンション等では処分すること自体が難しいので、私は再利用をお勧めしている。
一度使った鉢土は、排水性・保水性が悪くなっているばかりではなく、植物の健全な生育に必要なミネラルなどの微量要素も少い痩せた土になっているので、そのまま再利用すると、植物はうまく育たない。
私が行う再利用法は、ビニールシートなどの上に鉢の古い土を取り出し、固まりをほぐして古い植物の根など異物を取り除き、良く乾燥させ土の団粒構造を促す。
できれば黒いビニール袋などに入れ、太陽光の下に1~2週間ほど晒して殺菌することが出来れば申し分ないが、そこまで本格的な再生方法は面倒だという人が大部分だろう。現に私もその一人である。
乾燥したら(乾燥していなくても篩いにかけられる状態でもよい)篩にかけて鉢底土を選り分けるが、篩が無いときは手で選り分ける。
その後、古い土とほぼ同量の新しい培養土を(5:5)良く混ぜ合わせれば、鉢植え培養土として十分再利用できる。
市販の培養土は、根にやさしい肥料(マグアンプ等)を、予め混合したものを選ぶと効果的である。