第67回長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参加

b0008825_9584454.jpg

 8月9日、今年も被爆67周年を迎える長崎市を訪れた(7回目)。 非核・脱原発の思いを同じくする人との参加は、これからの自身の活動を後押ししてくれるに違いない。
 式典そのものは何時もの式次第で行われたが、会場を取り巻く雰囲気にある静かな変化が起きていることを、私は肌で感じた。

 会場の長崎平和公園への長い階段の側に、エスカレータが新設されていた。 高齢化社会への配慮であろう。
 被爆者の年齢が77歳、被爆体験を語り継ぐ語り部が減り続ける一方で、被曝体験が風化してしまうことへの懸念が膨らむばかり。
 
 会場の椅子に「青少年ピースフォーラム」の張り紙があり、そこにはいろんな制服の中・高生と思しき男女の一団があった。実はこの学生達、長崎市が進める全国各地の小中学生や高校生らが原爆や平和について討論する会(青少年ピースフォーラム)に参加した学生達である。
 側にいた愛知県と宮城県から参加した中学生と話ができた。自分から参加を希望した、と質問にも自分の考えをはっきり答えてくれた。
b0008825_1004748.jpg


b0008825_1021458.jpg









 原爆・平和について、若者が真剣に考えている姿は、社会全体が原爆や核に対する関心が薄れていく中にあって、頼もしい存在で将来に明るい兆しを見るようだった。

 もう一つ、外国人の参加が目立った。会場の内外には外国人の姿があふれていた。日本人より、外国人が核問題への関心が高まっているのでは・・・と思うほどに。 観光目的もあったろうが、原爆に関心がなければ素通りしたに違いない。
 米国のルース駐日大使、原爆投下を命じたトルーマン大統領の孫のクリプトン・トルーマン・ダニエル氏も初めて訪れた。内容は聞き取れなかったが、報道陣に何時までも囲まれ丁寧に応答する姿が印象的だった。
b0008825_104559.jpg

b0008825_1044359.jpg


 田上市長は、平和宣言の中で、今ようやく核兵器を非人道的兵器に位置づけようとする声が高まりつつあり核兵器のない世界を実現するため、次世代への働きかけが必要と述べた。また福島の原発事故については、福島に寄り添い応援すると述べ、放射能に脅かされることの無い社会を再構築するための新しいエネルギー政策の目標と、そこに至る明確な具体策を国に求めた。

 広島・長崎、ビキニ環礁での水爆実験による第5福竜丸の被爆と3度の核兵器による被爆、そして東京電力福島原発事故による被曝と世界に類を見ない被爆・被曝国日本、いまなおエネルギーに対する国是がないのは嘆かわしい。
 いまこそ政府は率先して核廃絶と核に依存しないエネルギー政策への態度を明確に国民に示し、世界に向けてリーダーシップを発揮すべきだ、との思いが一層募るばかり。
 更に、国内外の核兵器廃絶と脱原発の機運が高まる中、広島・長崎の原爆被爆体験そして福島原発事故による被曝体験を風化させない平和祈念行事が全国各地で行われ、多くの人々が参加する機会が増えればもっと関心が高まるに違いない、との思いを確信した。


     ホームページ 「被爆体験を風化させてはいけない」にリンク
[PR]
by matutaka31 | 2012-08-10 22:07 | 思いのまま | Trackback | Comments(6)
トラックバックURL : http://matutaka.exblog.jp/tb/18809954
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by kiyotarou at 2012-08-11 14:43 x
原発でなく、新エネルギー発電政策の確立を望みたい。
実は私、長崎の製作所で玄海発電所向けの発電機や電動機の製造に携わりました。被爆長崎の従業員は、二度と原子力による被害があってはならないと誓い、安全第一をモットーに真剣に製造しました。
又、新エネルギーの地熱発電にも取り組みました。九重八丁原発電所、大竹発電所の発電機を見るたび、このようなものを政府はもっと推進すべきと思います。
Commented by matutaka31 at 2012-08-11 21:36
kiyotarou さんへ
長崎の製作所での電動機製造に携わられたときのお考え、敬服いたします。
≪原発でなく、新エネルギー発電政策の確立を望みたい≫
全く同感です。
政府は将来のエネルギー供給目目標を明確に国民に示し、国民の合意を元に、その具体的な道筋を一歩一歩進めるのが現実的ではないでしょうか。
Commented by hibochan at 2012-08-12 08:19 x
折から戦争に関する番組が放映されてますが
関係者の高齢化が気になりますが被爆体験を風化させず頑張ってもらいたいものです。
Commented by matutaka31 at 2012-08-12 09:51
hibochan さんへ
被爆体験者が78歳、戦争体験者もおそらく80歳近くなっていることでしょう。
戦争体験が風化するのを、最も恐れます。
次世代に伝えることの重要さを、ひしひしと感じています。
Commented by ippu at 2012-08-13 10:48 x
甲子園で、妹の孫“竜平”がピッチャーを務める成立学園、残念ながら負けてしまいました。
応援有難うございました。
Commented by matutaka31 at 2012-08-13 14:46
陰ながら応援していましたのに、残念でしたね。
でも精一杯頑張ったことで、悔いはないでしょう。
本人も語っていたように、来年のリベンジに期待しましょう。


<< 黒大豆作りに挑む 涼を求めて >>