カロテン含有量横綱(11,000μg) 青シソの葉
あるとき、緑黄色野菜が話題になり、私が「キュウリは表面が緑だから「緑黄野菜の仲間じゃないの・・・」と言ったら、すかさず
「色だけで区別するものではないのですよ!」とやんわり諭された。
言われるとおり、キュウリは表面は緑だが果肉は緑ではない・・・、大切なところが抜けている・・・確かに緑黄色野菜と言うにはおかしい・・・。
家庭菜園でいろんな野菜作りを楽しんでいる自分にとって、緑黄色野菜とは緑と黄色をしたものという程度の認識しかなく、
「緑黄色野菜の定義」は迂闊にも知らなかった。
改めて緑黄色野菜の定義を、厚生労働省;
「五訂日本食品標準成分表」で読んでみた。
それによると、カロテン600μg/100g以上含有する「有色野菜」の分類に準じ、
“原則として可食部100g当たりカロテン含量が600μg以上のもの”、あわせてトマト、ピーマンなど一部の野菜については、“カロテン含量が600μg未満であるが摂取量及び頻度等を勘案の上、栄養指導上緑黄色野菜とする”・・・とある。
つまり,カロテン(カロチン)含量が600μgに満たなくても,摂取量が多く,栄養源として有用な野菜は,緑黄色野菜として含めている。 その野菜リスト(別表)を見ると、緑黄色野菜の実像が良く分かる。
我が菜園で、今栽培しているもの、およびこれから栽培予定の緑黄色野菜をリストアップするとおおむね次のとおりで、これだけの作物を満遍なく作り続けると、カロテン不足の心配は要らないのではないか、と家庭菜園のありがたさを実感している。
あさつき、 アスパラガス、さやえんどう、オクラ、かぶ(葉)、 (かぼちゃ類)、 きょうな、こまつな、しそ(葉・実)、しゅんぎく、タアサイ、だいこん(葉)、 たかな、(トマト類)、和種なばな、にら、にんじん、茎にんにく、葉ねぎ、バジル、パセリ、(ピーマン類)、ブロッコリー、ほうれんそう、(レタス類)、 わけぎ 等々
カロテン含有量540μgのトマト
ちなみに緑黄野菜に含まれるカロテンの90%はβ-カロテンと云われ、生体内に入ると、β-カロテンは必要に応じてビタミンAに変換される他、強い抗酸化作用を持っているので身体全般の老化防止や、肌・髪・爪を健康に保つといった効果があるといわれている。