花のイメージと異なる名前

 「名は体を現す」と言うけど、花の姿では想像も出来ない名前を付けられている、可愛そうな植物がある。
 その一つ・・・
 まず写真を見ていただこう。
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 初めて見る人は、おそらく「綺麗~、可愛い~」と言うに違いない。 でも一見可憐なこの花、良く観るとなんだか毒々しい感じがしないでもない・・・と言う人はその名前を知っているからだろう。

 この花の名誉のために、まず別名から紹介しよう。
 その別名は「ヤイトバナ(灸花)」、「サオトメバナ(早乙女花」

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 ヤイトバナの由来は、花冠内側の赤紫色が灸(きゅう)をすえた跡に似るので灸花の名があり、早乙女(さおとめ)花は、花序を早乙女が用いるかんざしに見立てたものと云われる。

 ところがこの花、大変な嫌われもので、本名は「ヘクソカズラ(屁糞蔓)」 古名はクソカズラ(糞葛・屎葛)、その臭いの悪さから「くそかずらと名付けられ、それでも我慢できなくて「屁」が付けられたという、曰くつきの花である。

 日本各地、東アジアに分布する蔓性の多年草で、至る所に蔓延り、邪魔だから取り除こうと触ると、葉や茎に悪臭がある嫌われものである。
 我が菜園の端にも自生している。成長が旺盛で、蔓は切ってもきっても延びてくるので、根っこを掘り起こさない限り、根絶やしできない。

 こんな諺もある。
「屁糞葛も花盛り」 いやな臭いがあってあまり好かれない屁糞葛でも、愛らしい花をつける時期があるように、不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力があるということ。

ついでにもう一つ、昨年アップした花を紹介しよう。
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 この花を見た多くのご婦人方は、おそらく「綺麗~」「可愛い~」とおっしゃる。
 そして「オオイヌノフグリ」と教えてあげると、「あ~そうですか」とおっしゃる。
 ところがこのオオイヌノフグリの意味を言ってしまうと、ご婦人が返事に困るのではないかと思うと、その名前の由来を説明するのを躊躇うことがある。
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 実はこのフグリというのは、花の形から想像も出来ないが、花が終わった後の実の格好が、犬のチンチン(睾丸)にそっくりだから。

 「フグリ」とは、あまり聞きなれない言葉で、普通の国語辞典にはない。
 念のため広辞苑で調べてみると、陰嚢・睾丸のこととある。
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by matutaka31 | 2012-09-14 12:13 | 思いのまま | Trackback | Comments(6)
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Commented by tetsu807-2 at 2012-09-14 15:54
日頃気楽に「わぁきれい~可愛い」と楽しんで見ている花も興味を
持って調べてみると、このような事が分かるのですね。私もオオイヌノフグリだけは知っていました。ほんとにフグリに似ていますね。
Commented by matutaka31 at 2012-09-14 22:53
tetsu807-2さんへ
最近カタカナ文字の花が於くなって、名前を覚えるのが大変です。
覚えても、直ぐ忘れるし・・・(^。^)
そのため、何かに関連付けて覚えるようにしています。
Commented by kanmyougam at 2012-09-15 07:50
本当に名前の由来を観たくなります。
示された2つの例困りますね。
サオトメソウ・・早乙女花・いいでしょう。
Commented by hibochan at 2012-09-15 08:27 x
見たことありませんか変わった名前
植物園で名前の由来が説明されてますが
今度メモっておきたい。
相変わらず厳しい残暑
Commented by matutaka31 at 2012-09-15 20:19
kanmyougamさんへ
見た目のイメージそっくりの名前だと、なるほどと納得します。
そうでないときは、命名者のセンスを疑いたくなります。
Commented by matutaka31 at 2012-09-15 20:22
hibochan さんへ
命名者のセンスを疑いたくなる名前がたくさんありますね。
こちら台風接近で、雨が強くなりました。
西の方にスライスしてくれることを願っています。


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