67年目の被爆稲が稔った

 被爆後67年間作り続けられた「被爆稲」、この被爆稲を我家で作り続けて今年で7年目になる。 その模様を7月、ブログに綴った。 「被爆稲を作り続ける」  そして今年8月9日、そのことが長崎放送テレビの特別番組に取り上げられた。

 その被爆稲、今日無事収穫することが出来た。
 田の土で栽培したいのだが、近くに点々と残っていた農地も宅地化が進んで田の土を手に入れることが難しくなり、今年は我が家庭菜園の土で栽培した。 通常の稲作と栽培条件が異なり、生育は良くないのはもとよりである。
  
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 私が被爆稲を作り続けるのは、試験栽培ではなく、あくまでも被爆体験を風化させたくない思いを込めた栽培だから、その稔り具合は栽培技術を度外視した自分なりの感想に過ぎない。
 あえてその感想を書くと、被爆で損傷した遺伝子が正常に戻ることなく未だに引きずっていると思われる現象、即ちよく言われる粃(シイナ)の発生は何時もと同じように目立つ。粒の大きさは、品種と栽培条件によるところが大きいので一概に言えないが、やはり小さいようだ。

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薄緑色した籾が不稔粒

 被爆後67年を経た今もこのような現象を見るにつけ、核による生物への影響の恐ろしさを改めて思い知らされる。
 仮にこの現象を「人」に置き換えてみると、 「人」では、2千年後も放射能の影響が残ることになり、その恐ろしさは比べようもなく大きくなる。
 稲の一代は1年、人の一代を30年とすると、稲の67年は人間の2010年に相当する。(30年×67=2010年)

 馬鹿げた計算だとお叱りを受けるかも知れないが、数字はともかく、放射能の影響の怖さ忘れてはいけない警鐘と見るべきではなかろうか。
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by matutaka31 | 2012-10-11 11:12 | 思いのまま | Trackback | Comments(8)
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Commented by kanmyougam at 2012-10-11 15:59
こんにちは。
ナガサキ被爆稲の栽培の心されている matutaka31 さん行いに賛同している一人です。
67年前の傷を今も引きずっている稲ということですが
すべての食物そうであろうと思われて成りません。
2010年の重みを感じます。
Commented by matutaka31 at 2012-10-11 20:33
kanmyougamさんへ
東北の被災地で進められている除染作業から出てくるゴミ・土・水の量とその処分を思うだけで、気が遠くなりそうです。
ましてや生命の根源に触れる問題を考えると、核兵器も原発も一日も早く無くしてほしいものです。
Commented by BEAR at 2012-10-12 06:56 x
 コメント頂いてありがとうございます。私もいつも「70代の青春」みております。ただコメントをするのが苦手で・・・反面、コメント頂くのも極めて少ないです。私の性格が”グループで行動するのが苦手”な方で、その結果だと思っています。
 私の生活の大半は、野菜作りですごしていますが、ここでは人との交流はあります。美しい畑、美しく老いていきたいと念願しています。野菜作りも次第に少なくしていきながら、しかし前向きに生きて生きたいと思っていますが・・・どうなりますかねー。
 いつも”意識させていただいています!”今後ともよろしくお願いします。
Commented by hibochan at 2012-10-12 07:37 x
草も生えないと言われた爆心地
青々としてますがやはり遺伝子に影響してるとは 初めて知りました。
Commented by matutaka31 at 2012-10-12 11:00
BEARさんへ
お気遣い、有難うございます。
私も、菜園に行って元気に育っている野菜を見ると元気が出ます。
健康である“今”を大切に、これからも楽しい毎日を送りたいと願っています。
Commented by matutaka31 at 2012-10-12 11:04
hibochan さんへ
一度壊れた遺伝子は、なかなか元に戻らないようですね。
67年経った今でも、被爆者に多重ガンが多いのはこのせいでしょう。
目に見えない放射能の恐ろしさを、決して忘れてはいけないと心に刻んでいます。
Commented by dojyou38 at 2012-10-13 17:00
ナガサキ被爆稲の収穫、おめでとうございます。
様々な障害を乗り越え67年の長きに亘って栽培されたmatutakaさんと、
それに応えて稔った稲に乾杯です。
Commented by matutaka31 at 2012-10-13 18:14
dojyou38さんへ
有難うございます。
毎年同じような現象を見ると、遺伝子の損傷の恐ろしさを実感します。
理論的に解明できると、もう少し説得力がでると思うのですが、・・・。


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