先日、近くに住む甥と姪の家族を呼んで、我が菜園で今年2度目のさつま芋掘り会をした。
普段芋掘りの機会がない親子たちにとっては、土の中からごろごろ出てくるさつま芋を見るのは、楽しくてしょうがないらしい。子供達は、大きいのや小さいのや、いろんな形の芋が掘れるので楽しそうに夢中になっている。その様子を楽しそうに見ている親。時には親子で競って掘り出している姿・・・微笑ましい一時。
子供達が、さつま芋はそっちのけで、時の声をあげて喜んでいる。
見ると、慌てふためく
「屁放り虫」。子供達が触るとお尻から勢い良く煙のようなガスをプッと噴射して逃げていく。
そのガスを噴射しながら逃げていく様子をみて、子供達は驚きの声をあげていた。
私も子供の頃良く目にした、この屁放り虫の姿を思い出したが、その名前やガスの正体はすっかり忘れてしまっていた。
調べてみると、その虫の名は、
「ミイデラゴミムシ」。外敵から攻撃を受けると、過酸化水素とヒドロキノンの反応によって生成した、主として水蒸気とベンゾキノンから成る100℃以上の気体を爆発的に噴射する。発射するガスは5~6cmくらいに見えるが、発射するのはせいぜい3、4回ぐらいで、ガスがなくなると、あわてて逃げ出す。
このように、この虫は、
敵に対して悪臭のあるガスを吹きつけることと、ガスの噴出のときに鳴る「ぷっ」という音から、ヘッピリムシ(屁放り虫)と呼ばれるようになったという。
子供の頃、このガスを見るのが面白く、この虫を見つけては背中を触ってガスを噴射させたものだが、最初は勢い良く噴射するが、2度3度と繰り返すうちにガスの量が少なくなり、ついにはガス欠状態になる。でも、その臭いを嗅いだ記憶はないし、熱かった記憶もない。
賑やかなヘッピリ虫騒動も加わった芋掘り会も無事終了。ついでにネギ・大根・小松菜等もお土産に、喜んでくれた楽しい芋掘り会であった。
芋掘りの後は、我家でみんな揃って久しぶりのお茶飲み会。近くに居ながら、みんな揃うのはめったにないので、いつまでも雑談に花が咲いて楽しいひと時が過ぎていった。
ヘッピリ虫のガスの臭いを消すため、可愛いさつま芋の花を添えよう。
めったに咲かないさつま芋の花