福岡市原爆被害者の会定期総会で思ったこと

 4月21日、私がボランティア活動をしている福岡市原爆被害者の会第58回定期総会が行われた。
 「福岡市原爆被害者の会」会員数は、25年3月末現在1027名で、5年前の平成19年1,390名から363名減少している。被爆者の死亡が主な要因。

 高齢(平均年齢79歳)にもかかわらず大勢の会員が出席されたことは、被爆体験を風化させてはならないとの思いと同時に、この会の活動への期待の現れに他ならない。

 総会は、前年度の活動報告および決算報告、ならびに新年度の活動方針案および予算案が承認され、新しい役員も選出され、総会は無事終了した。
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 新年度の活動方針では、特に被爆70年を迎える2015年までに現行被爆者援護法の抜本的改正を実現させるという大きな命題を掲げる他はおおむね昨年までの方針を踏襲するものであるが、今年度は、新たな活動の芽が出てきたことが注目される。

 まず改選された役員は60才台で構成され、被爆者を取り巻く環境の変化に対応した、新たな視点にたった活躍が期待される。

 また、活動具体策では
 ①これまで準会員扱いだった被爆二世を正会員に加えることにしたこと、
 ②相談活動をこれまで以上に前面に出し、会員の要望に応えることにしたこと、
 ③被爆証言活動(語り部の活動)を一層活発にすること、
 ④広報活動を、会の新聞を会員の親しみやすい内容に改めるほか、ホームページも充実させる等々、今まで以上に会員の目線に立った活動を展開しようとしている点が注目される。

 私もこうした会の活動を支えるため、ホームページメンテナンスのお手伝いをする傍ら、今年度から被爆体験の語り部として小・中学校の平和学習会に出かけることにしている。
 戦争を知らない親を持つ子供達に、原爆の恐ろしさや被爆の悲惨さをどれほど伝えられるか不安はあるが、自分の被爆体験をありのまま語り伝えればきっと分かってもらえると信じ、語り部が年々少なくなっていることを考えると躊躇っているときではないと、語り部を引き受ける決断をした。

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福岡大学付属若葉高等学校の津軽三味線演奏

 総会終了後、福岡大学付属若葉高等学校の友情出演による素晴らしい津軽三味線演奏は、とかく孤独になりがちな被爆者の心を癒し、和やかな雰囲気のなか大喝采を受け、約30分の熱演を終えた。
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by matutaka31 | 2013-04-22 21:28 | 思いのまま | Trackback | Comments(6)
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Commented by hibochan at 2013-04-24 07:35 x
高齢化が進む中での活動ご苦労様です。
つい先日予科練記念館訪れましたが平和の有難さ実感しました。
Commented by matutaka31 at 2013-04-24 09:43
hibochan さんへ
今の平和は大勢の犠牲の上に成り立っていることを、忘れては
いけないと心に誓っています。
人類史上唯一の被爆を、風化させてはいけないとの一念です。
Commented by dojyou38 at 2013-04-24 10:24
とかくこのような会は高齢化と共に弱体化するものですが、
この様に活発に活動されているのはひとえに、
<被爆体験を風化させてはならないとの思いと同時に、
この会の活動への期待の現れに他ならない>思いが強いからでしょう。
何のお手伝いも出来ませんが、こころから敬服しています。

Commented by siawasekun at 2013-04-25 02:14 x
福岡市原爆被害者の会定期総会、・・・・・・。
素敵なショットと解説から、様子、雰囲気、伝わってきました。

ご紹介、ありがとうございました。

いつも、涙が出るほど嬉しいコメント&心遣い、心より、恐縮、深謝しています。
Commented by matutaka31 at 2013-04-25 09:32
dojyou38さんへ
ご支援、有難うございます。
このようなご支援をいただくと、やる気を一層奮い立たせます。
高齢の参加者をみると、頑張らなくっちゃという気になります。
Commented by matutaka31 at 2013-04-25 09:35
siawasekun さんへ
世界で唯一の被爆国、このことは決して忘れてはいけないことと、
硬く心に念じています。


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