庭に出るとプーンと独特な香りが漂っている。
みかんの花が一斉に咲き始め、ミツバチがぶんぶん花から花へ飛交っている。
まさに風薫る五月、初夏を肌で感じる。
みかんの花を見ると必ず思い出すのがこの歌、「
みかんの花咲く丘」である。古いな~(^。^)
みかん大好き人間の私にとって、金喰い植木を植えるより実益のミカンの木を・・・とばかり6本のみかんを植えている。そのうち、一番早く咲き始めたのが温州みかん、次に八朔、そして小みかん・カボスと続いている。文旦はまだ蕾が膨らみかけで、金柑はまだ花芽の形すら見えない。
そのミカンの花、今まで細かく観察したことはなかったが、良く見ると品種毎に花の形も大きさも異なる。
今頃気がついたなんて言うと、何年育ててんだ・・・と笑われそうだが、今までみかんの花といえば、5弁の白い花と大雑把な認識しかなかった。
今まで同じ形をしているとばかり思っていたみかんの花が、共通するのは白い5弁だけで、その花びらの形や大きさも、雄しべ雌しべの形と大きさも、品種によって異なることを今更ながら始めて知った。
ついでに少し詳しく調べてみた。
温州ミカンの「おしべ」には、花粉が無いが受粉しなくても単為結果し、種なしミカンになる。ただし「めしべ」の受精能力はあるので、近くに他の品種があるとその雄しべを受粉して種ありミカンとなる。
我が家の温州みかんには種があるのは何故だろうかと疑問に思っていたが、そばに植えている八朔の花粉を受粉して種ありみかんになってしまうというわけ。これで謎は解けたが、何時までも種が入ったミカンを食べることになる。
温州みかんの花、雄しべには花粉がない(退化している)
八朔の雄しべには花粉が有り、めしべの受精能力もあるので、八朔には種が出来る。
八朔の花(雄しべがしっかりしている)
文旦の花(まだ蕾)