美術館に行ったのに、タイトルは「福岡城址(舞鶴公園)を歩く」にしてしまった。
芸術に素養のない私だが、福岡市美術館で開催中の
「改組 新 第1回日展」を、入場券が手に入ったので仲間を誘って観に行った。
昨年発覚した不正審査問題を受け審査や組織の運営方法を改革した「日展」、会期終了前日の土曜日だから混雑を予想したが、意外に入場者は疎らで、自分のペースで見て回ることが出来た。
これまでの日展を見たことがない私にとっては、改革後の日展がどのように変わったのか見当もつかないが、あまりにも出品作品の多さに圧倒され、一通り観て回るだけで疲れてしまった。
もともと美術に素養のない私だから疲れるのは当たり前としても、見るのは好きだから素人なりに楽しみ方がある思って出かけたのだが、・・・。
見て廻るうちに不満が高まったのは、作品と題名のイメージが私には全くつながらないことだった。
せめて作品のイメージと題名とのつながりくらいは自分なりに理解したかったのに。
そしてもう一つ、特選作品についての「選評」が一言もないことだ。 一言でも「選評」があると、「特選」作品とそうでない作品の違いがなんとなく理解できるのはないかと思うのだが、・・・。
まさに
「象牙の塔」の世界を見せ付けられたような日展であった。
帰りは、美術館の裏側から、緑に包まれた福岡城址の遊歩道を歩いた。
緑豊な遊歩道を楽しみながら、そろそろ見頃の藤の花と牡丹を見たかったから。
壮大な石垣が残る福岡城址は、常緑樹に包まれた遊歩道が網の目のように整備されていて、木漏れ日の中を歩く爽快感を楽しめる。
隣り合わせの大濠公園は大勢の老若男女で賑っているのと対照的に、人の姿も疎で静かな雰囲気を楽しめる。 ゆったりと歩を進めるとそこは文字で表せるものではない癒しの空間があり、私の好きな散策コースの一つである。
もうツツジの花が3~5分咲きに・・・
藤の花は少し時期が早かったので、隣の牡丹・芍薬園に足を延ばした。
芍薬はまだ蕾が固かったが、牡丹は見頃だった。
「立てば芍薬、 座れば牡丹、 歩く姿は百合の花」・・・ ”シャクヤクのように風情があり、 牡丹のように華麗で、百合のように清楚” という、日本女性の美しさを形容する花のイメージ」にピッタリ!
私の目を引いた品種に「 ハイヌーン」 (High Noon)があった
この「 ハイヌーン」という名前は、若い頃何度も見た映画、西部劇「 ハイヌーン」を思いださせた。
ゲーリークーパーとグレースケリーが演じた西部劇「ハイヌーン」