人も歩けば・・・

 長い駄文ですが、「見帰りの滝」に行ったとき、美しい自然の光景を目に焼きつけた後、時間を気にせずのんびり歩いた時の出会いが忘れられなくて、恥を忍んでアップしてしまいました。

 最近、行楽に出かけるとき私は、公共交通機関を利用することが多く、愛車は車庫に眠っていることが多くなった。
 ドライブに自信がなくなったのではなく、疲れるからでもないが、なんとなくその気になったときの“ちょっと一杯”が出来ないのが、決定的な理由。

 気ままに散策してお腹がすいたので、ある一軒の食堂に入り、牛蒡天うどんとオニギリを注文した。ゆっくり歩いても最寄駅発14時27分の列車に間に合うと思い、ついいつものとおり話が弾んで、時の経つのを忘れてしまった。
 気がついたら、急いで歩けば駅まで30分で行けるので、14時27分の電車に何とか間に合いそうな時間!

 そこで慌てなかったのが良かった。1時間後の15時26分発の列車に乗ることにして、ゆっくり歩いて行こう・・・と。 めったにない自然との触れあいを断ち切り、急いで帰ることはない。

 人と出合うこともなく、時たま車が行き来する県道をのんびり歩く。

 道端の田んぼでは田植えが進んでいる。田植え機に乗った人が一人ぼっちでハンドルをさばいている。
 大勢の人が集まって植えた、昔の田植え風景はなく、なんとなく寂しさを感じてしまう。
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 それでも植え終わった田んぼは、昔ながらの光景と全く同じ。
 日本の農村の原風景を見るようで、懐かしい。
 何時までも、この風景が廃れないことを願いつつ、駅を目指して歩く。

 辺りの景色を眺めながら歩いていると、突然大型車が近寄って我々の側にスーツと止まった。見ると路線バスだ。
 まさかと思った矢先、ドアーが空いて、「良かったら乗りませんか。 ○○○円ですが良かったらどうぞ・・・」と笑顔で声を掛けてくれた。
 行き先も聞かない。運転手さんは、私たちの行き先を先刻ご承知!の様子。
 それもそのはず、リュックを背負って歩く人の行き先は、この辺では言わずともしれたこと。
 「すみません。ありがとうございます」と、素直に喜んで乗り込む。
 歩けば20分くらいかかるところを、信号の2箇所で止まった以外はノンストップ。わずか3分ほどで到着。
 運転手さんありがとう!
 運転手さんも笑顔で、「ありがとうございました」のお返し。
 久しぶりに、忘れかけていた日本人の人情に触れ、ほのぼのと心が温まる思いに浸る。

 駅に予定より早く着いて、列車の発車まで40分ほど間がある。
 何処か散歩しようと、当てもなくぶらぶら歩くこと凡そ10分、すると仲間が「あれ!」と声をかける。
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 看板を見上げると「村田英雄記念館」とあった。
 全く予期しない場所に出くわしたものだ。
 知らなかったが、ここは村田英雄の出身地だった。
 時間が許すまで中に入って、出されたお茶をいただきながら、しばし村田英雄のビデオ「王将」に耳を傾け、往時を偲んだ。

 駅に戻ると、切符売り窓口にいたご婦人が「冷たいお茶はいかがですか」と。
 田舎に残る日本人の人情こまやかなお人柄に接し、“あ~田舎はいいな~”と、つい。
 街中に住むとつい忘れがちになる、日本人の心に触れる、心温まる小さな旅だった。

 最後になってしまいましたが、最寄り駅とは「JR相知駅」のことでした。

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by matutaka31 | 2015-06-19 07:05 | 思いのまま | Trackback | Comments(6)
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Commented by hibochan at 2015-06-19 07:52 x
なんか久しぶりにいい話
子供の頃手を挙げると止まってくれました
いま乗る人ほとんどなしですがまさに日本の原風景
王将隣の栃木県の作曲家船村徹の作曲で宇都宮競輪で聞いたジャンの音入れたそうです
長くなりますが我が県出身の高野公男さんとふたりで苦労し春日八郎別れの一本杉など作詞早くして亡くなりました
よく思い出話紹介されます
Commented by taminamikawa1 at 2015-06-19 22:43
リタイア後は悠々自適の生活を夢見ていましたが、
現実はそういうわけにもいかず、雑用に追われたりで、
ゆっくりできないですね。
そういう中にあって、旅に出た時くらい、あまり時間を気にすることなく、過ごせたらいいですね。
Commented by matutaka31 at 2015-06-20 10:28
hibochan さんへ
最近田舎に出かけると、忘れ去られている日本特有の風習に
出会うことがあります。
過疎化とともに、日本固有の伝統や風習が廃れていくのが
残念に思います。
ネットで、日本の文化を築いた故人を偲ぶこともあります。


Commented by matutaka31 at 2015-06-20 10:33
taminamikawa1 さんへ
退職後一時期、大勢のグループの行事に参加しましたが、時間に追われ、
自分のペースで楽しむことが出来ないので止めてしまいました。
気のあった仲間2~3人で、のんびり小さな旅を
心行くまで楽しんでいます。


Commented by dojyou38 at 2015-06-21 10:48
ブログの趣旨と違ったコメントで失礼ですが
田植えの風景を見せていただいて、子供の頃を思い出しました。
私の生れた集落では田植えと脱穀は部落総出で賑やかに各農家の田を順番に遣っていました。
私の家は農家集落の中でただ1軒だけサラリーマン。
何だか除け者にされたような寂しさがありました。
でも、本家の倉庫が子供たちの預かり所になっていたので農家の子供たちと一緒に遊んでいました。

私の足の筋肉痛・神経痛、構わず運動・ウォーキングしていたら何時の間にか直りました。他事ながら・・・
Commented by matutaka31 at 2015-06-21 13:49
dojyou38 さんへ
田舎に出かけると、思いかけず日本の原風景に出会うことがあり、
懐かしくなります。
残せるものなら、何時までも残して欲しい風習です。
昔の田植えは、部落や親戚で助け合って、賑やかな中に
人の絆を強めていたように思います。

足の痛みが直って良かったですね。
体調に合わせながら運動を続けられたため、体内蓄えられた
自然治癒力が働いたのでしょう。


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