九州市民大学の12月講演は、タイトルも雰囲気もいつもと違っていた。
芸どころ博多
~博多古謡で尋ねる福・博の歴史~
郷土史研究家 岡部定一郎氏による解説と福・博の伝統芸能の今を代表する方々の実演で、博多の伝統芸能については疎い私にとっては、商人の町博多ならでの伝統芸能の奥の深さを改めて知る良い機会になり、総じて見応えのある演出であったと思う。
かといって、中には馴染めるものもあれば、そうでないものもあり、その受け止め方は人夫々だろう。
内容は、博多の四季を通して行われる伝統行事にまつわる歌舞音曲の数々の解説と実演であったが、私が日頃接するのは、博多どんたくと祇園山笠といった伝統行事を見る程度で、伝統芸能そのものについては、知らないことばかり。
数々の伝統芸能の中で、とりわけ私の気を引いたのは、
「博多の情緒を聴く・観る 博多町人座敷文化と博多節三題」と題する場面。
「元博多節」 一木親子による「元博多節」「三下がり博多節」は圧巻
・藤子さんの「正調博多節」の踊りに魅せられ、
・蓼胡萬さんの「博多小唄」に聞き惚れ
流石に博多の伝統芸能を代表する方々の演技は素晴らしい!普段お目にかかることがないだけに、思わぬ機会に恵まれて感動。
それまでは、やや長すぎる解説に眠気を催す場面もあったが、この三題の場面だけは陶酔させられてしまった。
場内撮影禁止のため、映像でご紹介できないのが残念。
その場の雰囲気を想像していただけたらと思って、手渡されたパンフレットの一部をコピー。