「ずらす」とは、日頃よく使う言葉。 時期をずらす・・・つまり予定していたことをあとに回す(後回しにする)など。
止むをえず後回しにすることもあるが、その場合、後回しにする期間の限度が付きまとう。一方ずらした方が良い結果が期待できることもある。このように「ずらす」ことの意味合いは、その時々の状況判断次第で、良い結果を生んだり逆に最悪の結果につながったりする。
今しなければならないことをずらししてしまった結果、いわゆる「適期」を逃して、取り返しがつかなくなることもある。外してはいけない「適期」を見誤った結果。
さて今、我が菜園では夏野菜の作付け適期を迎えている。当地でのその適期は、5月上旬までとされているから、正に夏野菜作りの最適の時期。
最近野菜や果物のハウス栽培が盛んになり、おまけに世界中の野菜果物が年中スーパー等に並ぶので、季節感がなくなり、トマトやナス・キュウリなど本来今でしか栽培できない野菜がいつでも栽培できると勘違いしている人がたちが増えているのではないだろうか。
誰もが一度は学んだことことを思い出すまでもなく、長日植物で高温を好む夏野菜は、従来型の露地栽培農法では、正に今が栽培適期なのだ。この時期を逃してしまうと、また来年のこの時期まで待たなければならない。言わば待った無しの時期。
趣味の家庭菜園といえどこの時期は、耕起、施肥、育苗、移植、栽培管理と忙しさと楽しさが交錯する、絶好の野菜作り三昧に明け暮れる時期なのだが・・・
2月に煩った「硬膜下血腫」の再発で、投薬による経過観察の身では、作業がままならない。野菜作りの適期をずらせたくない反面、病の治療・処置の適期を外すことは絶対にしたくない。そのため最小限の作業(省エネ作業)で、最小限の品種の栽培に止めることにしている。チョッピリ寂しいことだけど、・・・。
管理に手が届かないため寒冷紗やホットキャップなどで保護
とりあえずナス・ピーマン、ズッキーニ、冬瓜の苗を買ってきて、植えた。毎日管理できないので寒冷紗などどで保護している。また畑の準備が追いつかないので、トマト・キュウリ・レタスなどをポットで種を蒔いた。体調を計りながら、随時畑に移植することにして。
育成中の中玉トマトの苗
いづれにしても趣味の家庭菜園。かと言って今更止める気はなく、これまでどおり体調と相談しながら適度に体を動かし続けることが健康にいいことだと思うので、新鮮野菜を食べることと相まって、本来持ち合わせている「自然治癒力」を増やす努力をしようと思っている。
お・わ・り