今年もザボンの実が4個しか生らなかった。
今年こそは・・・と意気込んで剪定や施肥の手入れしたつもりだったが、それが逆効果だったのか、長年園芸を趣味して植物に携わっていながら未だにはっきり答えを出せないのが、我ながら不甲斐なさを感じるし恥ずかしくもなる。
中央上方にザボンが1個見える。左下は柚子の実
15年くらい前に、一緒に苗木を植えた八朔は毎年たくさん実をつけてくれるというのに、このザボンは何故か思うように生ってくれない。子育てにも同じようなこともあるようだが・・・。
鈴なりの八朔 、来年1月に収穫する
同じ年に、同じ園芸店から買った2本の接ぎ木苗。
1本は八朔、もう1本は柚子。
庭先の日当りの良い場所に、同じ方法で植えた。
ただ、育て方に決定的な違いがある。
八朔は特別に手を加えることもなく普通に育てたのに、一方の柚子の木には植えて2年後くらいにザボンを芽接ぎした。柚子とザボンを収穫しようと欲張った思いで、1本に二役を背負わせた。
その結果、ザボンだけが枝がどんどん伸び、柚子の枝は借りてきた猫のように下の方に、ひっそり枝を伸ばすだけになって、実もなかなか生らない。柚子にしてみれば、まさに
「庇を貸して母屋を失う」の有様。
二足の草鞋を履かせたのが、柚子もザボンにも負担になっているのか?
それとも去年、ザボンの枝が茂りすぎたので、思い切って枝を剪定したのが良くなかったのか、あれこれ考えてみても素人の悲しさで、訳が分からない。
柚子は、
「桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年」の例えのとおり、なかなか実が生らないのは知っていたので、殊更気にはしていなかったが、2~3年前から生りはじめ、今年も9個生った。そのうち3個は冬至の柚子湯にめでたくデビューしてくれた。
一方のザボンは今年もたったの4個しか生らなかった。しかもあまり大きくならない不肖の子。
近所で見かけるザボンの木には、同じような木の大きさなのに「鈴なりに生っている。樹形からみても、我が家のザボンには、少なくとも十数個は生っていいはずなのに・・・。
何故我が家のザボンは成績が悪いのだろうか。謎が解けないまま今年も過ぎようとしている。
ザボンの枝を切り払って、元の柚子だけに戻すか。いやいやあくまで二兎を追う初志貫徹か。
たかがザボン1本のことだが、思案のしどころ。
ここで止めてしまったらこれまで追い求めた二兎の夢が消えてしまう。
もう1年育て方を工夫をして、気長に結果を待つことにしよう。それもまた楽し、である。
お・わ・り