被爆体験の取材に応じる

 昨日、長崎新聞社報道部記者から「原爆体験」に関する取材を受けた。 記者は、私の孫と同世代とも思われる被爆三世の若い女性記者。
 
 被爆体験者が減っていくなか、先日被爆体験の語り部の仲間が一人この世を去った。昨年夏まで一緒に小学校で被爆体験を話した一人である。記者の質問に答えながら、語る人が少なくなって行く現状に、移りゆく時代に一抹の不安を感じると同時に、世界で唯一の被爆体験が次第に風化して行く日本の社会現象を肌で感じるようで、このままでいいのかと、この国の行く先に危うさを感じてしまう。

b0008825_10222366.jpg 
 被爆二世の家庭に育ったせいか、記者の質問は一般的な被爆体験にとどまらず、当時の生活環境だとか子供ながらに何を考えたか、被爆の瞬間何を思ったか等々当時の生活環境や被爆当時の心情に的を絞った鋭い感覚で質問を寄せてきた。 

 取材の締めくくりに記者が、被爆者の立場からどう思うかと質問を寄せた。
核兵器が一向に減らない現状に関連して、「今後、核兵器が使われることがあると思うか」、また「どうしたら核兵器を無くすことが出来ると思うか」、と。

 私は躊躇なく次のように答えた。(その主旨)

 核兵器が使われることは、あり得ると思う。
 核抑止力として核を保有する以上、保有国が減ると考えるのは現実的でない。
 何時どの国であるかまたその理由は別として、使われない保証はない。
 仮に1発でも使われると、広島・長崎の惨状とは比べ物にならない被害になることは明白だし、報復の連鎖を繰り返し、人類が破滅してしまう危険な状態になる可能性は否定できない。

 核兵器を無くすには、核廃絶の国際世論を盛り上げる以外に方法は無いと思う。
 核保有国がこれ以上増えない今のうちに、国際的世論を盛り上げて、核保有国を核廃絶に追い込むほかに手立てはないと思う。
 そのリーダーシップをとれるのは、日本だ。
 世界で唯一の被爆国である日本が先頭に立って核廃絶の世論を喚起すれば、その説得力は絶大だ。
 それをしようとしない今の日本政府の態度、そしてそれに甘んじている国内世論は、残念というより情けなくなる。
 今の日本は被爆国でありながら、被爆体験者や一部の平和活動推進者以外の一般国民は核兵器・原発に対し無関心すぎる。 将来を担う若年層から、もっと核に対する意見が出て来なければならないと思う。
お・わ・り

[PR]
by matutaka31 | 2017-01-19 10:20 | 思いのまま | Trackback | Comments(4)
トラックバックURL : http://matutaka.exblog.jp/tb/26567410
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by dojyou38 at 2017-01-19 17:16
matutaka31 さんの言われるように、
核廃絶には日本の態度・姿勢が最も大きな国際的影響力を発揮するとおもう。
ところが、その日本の腰が定まっていないのが問題であり情けない。
しかし、その日本の態度・姿勢を決めさせるのは私たち国民一人ひとりの行動ですね。
Commented by matutaka31 at 2017-01-19 22:41
dojyou38 さんへ
仰る通り今の政権を選んでいるのは、我々国民なんですよね。
選挙の時、核兵器・原発を争点にしないので、つい国民の意識が
薄れてしまうのではないでしょうか。
被爆問題を考える度に、もっと早く戦争を終結させておけば
核兵器が使われることもなかったし、多くの被害者を出すことは
無かったことを考えると、日本の戦争責任者が曖昧になっていることが
腹立たしくなります。

Commented by hibochan at 2017-01-20 08:40 x
被爆体験者の語り部年々少なくなってるようで
風化させないご努力ご苦労様です
お仕事か広まっていくこと期待しております
Commented by matutaka31 at 2017-01-20 14:54
hibochanさんへ
日本がアメリカと戦争をしたことを知らない子供が、増えています。
ましてや、綺麗に復興した広島・長崎の街をみて、あの被爆直後の姿を
想像することは難しいでしょう。
写真だけでは、子供たちは理解できないようですが、生の体験談を聞いて、
子供たちはその被害を実感するようです。


<< スマホ ボランティア初め >>