吉祥寺(きっしょうじ)の大藤を見てきた

 この時期、なるべく近隣の藤の名所を訪ねるようにしているが今年は、北九州市八幡西区の「吉祥寺(きっしょうじ)」の大藤を仲間と見に行った。

 北九州市にもう一か所有名な藤の名所があるが、そこは旅行業者が観光バスツアーを組むほど観光地として宣伝が行き届いている有料の藤園で、静かに藤の花を楽しむ雰囲気にならないのではないかと思い、静かに藤の花を楽しめそうな吉祥寺を選んだ。

 JR黒崎駅前からバスに乗り「明治町団地」で下車、徒歩約7分で吉祥寺に着く。
 着いたとたん新緑の森に包まれた吉祥寺の境内が目に入り、その静かな環境に触れ、やはりここを選んでよかったと内心ほっとする。

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 吉祥寺は、浄土宗の開祖「法然上人の弟子「鎮西上人(ちんぜいしょうにん)」の生家があった場所に、難産のために亡くなった自分の母親を弔うために800年以上前に建てられたお寺といわれている安産祈願のお寺。


 石段を上り詰めて山門をくぐると、「野田藤」と呼ばれる樹齢160年程(市の保存樹)の他、白藤、紅藤、等が枝を広げる見事な藤棚が広がり、感嘆の声を出したくなるほどの藤の花のスダレが視界を遮る。

山門の左手にピンクの紅藤が出迎えてくれる。あまり見かけない藤の品種。

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そして右手には、紫の野田藤の花スダレが連なる圧巻の光景が。
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 それほどの人込みもなく、甘酸っぱい香りに酔いしれながらゆっくり藤の花のスダレを潜り抜けると、雑念も消えまさに桃源郷そのもの。
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さらに奥に進むと白色の藤の花が・・・。独特の香りがあたり一面に漂う。
黒い大きなくまばちが、蜜を求めてぶんぶん飛び回っている。人の存在を全く気にしない様子。
このくまばちは、いたずらしない限り人を襲うことはないという。

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 藤棚の隙間を透して青空が見える。
 時間にせかされることもなくのんびりと、藤の花の美しさとその香りを心行くまで楽しむことが出来た。

 
 藤の花は人気の少ない静かな雰囲気が似合う花だと思う。でも見ごろになると大勢の人が集まるのはしかたのないこと。早朝か雨の日に訪れると、その趣は一変するだろう。
 昨年筑紫野市の武蔵寺の藤を観に行ったとき、たまたま雨の日で人が少なく、小雨降る静かな雰囲気で藤の良さを満喫した記憶がよみがえってくる。

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 ところで藤は、マメ科フジ属のつる性落葉木で、蔓が右巻きと左巻きの二種類がある。(上から見て右巻きか左巻きか)
 右巻きの藤が「ノダフジ(野田藤)」と呼ばれ、 左巻きの藤は「ヤマフジ(山藤)」と呼ばれている。
 
吉祥寺の野田藤 右巻き⇒



蔓の巻き方以外に花の特徴からも、おおよそその違いが分かる。

花の大きさ: ノダフジは 一つ一つの花が小さいが、 ヤマフジは 一つ一つの花が大きい。

花穂(すだれ): ノダフジは 花穂が長いが、 ヤマフジは 花穂が短い。

 このように花木の特徴にも注目して見て回るのも楽しい。蔓の根っこ辺りの巻き方を、右巻き?左巻き?とあれこれ談笑しながら見ていると、時の経つのを忘れてしまう。

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by matutaka31 | 2017-05-03 15:05 | 思いのまま | Trackback | Comments(6)
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Commented by hibchan at 2017-05-04 07:38 x
吉祥寺東京中央線沿線にあり人気の町てす
福岡にもありましたか藤の名所とは 楽しみ
関東では 足利フラワーパークの藤が名所になってますがこの時期大渋滞
Commented by matutaka31 at 2017-05-04 09:00
hibchanさんへ
この時期、名所は大混雑が予想されますので、静かな場所を選びました。
青い空に新緑が映える、絶好の行楽シーズンになりました。
爽やかな風を受けるウォーキングも楽しい季節です。
Commented by tetsu807-2 at 2017-05-04 11:41
梅に始まった春の花の季節が、藤の花に順番が回って
きました。毎年、名所を訪ねて楽しんでいます。武蔵寺の藤は
天拝山とセットで毎年のように見ていましたが、吉祥寺の大藤は見逃していました。
Commented by matutaka31 at 2017-05-04 14:26
tetsu807-2さんへ
藤の花は春の風物詩として外せないものですね。
お陰様で、出かける距離が、年々広がっています。
吉祥寺の藤は初めてでしたが、見ごたえのある見事なものでした。
つつじとシャクナゲは、残念ながら時期を外してしまいました。
Commented by dojyou38 at 2017-05-04 14:27
フジの名所にも穴場があるのですね。
30年も福岡に住みながら吉祥寺の藤を知りませんでした。
ピンクのフジ、見た記憶が有りません。
里山でヤマフジを良く見かけますが、昔はヤマフジのある山・林は
手入れが行き届いていない山の象徴のように言われていたと聞きました。
Commented by matutaka31 at 2017-05-04 14:31
dojyou38 さんへ
私も初めてでしたが、実に見ごたえのある藤でした。
まだまだ知らないところが、いっぱいありそうです。
山藤が蔓延っている山は、仰る通り手入れが届かない山だと思います。
藤の蔓の伸びる勢いは、想像以上に早く広がるものです。


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