台風18号が去って、少しひんやり肌に感じる秋晴れになった。
秋と言えば、スポーツの秋、行楽の秋、読書の秋、収穫の秋、食欲の秋、天高く馬肥える秋など、秋を強調する表現が頭をよぎる。よその国にこのような言葉があるのかどうか知らないが、四季にちなんだ日本ならではの言葉。
スポーツの秋も読書の秋も縁遠くなった私は今、どちらかと言えば、「行楽の秋」「収穫の秋」「食欲の秋」派。
なぜ秋に限って「食欲の秋」というのだろうか。なんて言ったら身も蓋もない。涼しくなって夏バテした体の調子が戻り、食欲が増すこの時期に、旬の味覚を味わう楽しみが醍醐味だということから「食欲の秋」「味覚の秋」と、ごく自然に口について出た言葉だと素直に考えればいいのだろう。この言い回しが日本語の妙というもの。(右の写真はネットから引用)
秋はまさに収穫の時期、旬の食材が多く、食欲が大いにそそられる。
周りを見渡すと、新米 、さつまいも、里芋、栗 、梨、柿、ぶどう 等々、秋の味覚が目白押しで、どれをとっても秋の味覚の代表格だ。
我が家でこのラインナップから外れるのが「松茸」。これは高嶺の花で、店先で時々見かけるがもう何年も我家の食卓と縁がない。かといって外国産を買ってまで食べようとは思わない。
それに今年は「サンマ」も縁遠くなってしまった。でもイワシがあるし、自然に恵まれたわが国では旬の味はいくらでも味わうことができるから、食欲の秋を損ねる心配はない。
我が菜園でも、さつま芋、里芋が収穫の時期を迎えた。
菜園のサツマイモを試しに掘ってみた。まずまずの出来に満足! 今年は異常旱魃で収穫が危ぶまれたが、8月末に恵みの雨が降り、なんとか平年並みの収穫が出来そうである。
さつま芋は、なんといっても焼き芋!
焼き芋は、今では家庭で簡単に焼けるようになったので、いつでも栗より美味しい焼き芋を楽しむことができる。
昔の人は、面白い語呂合わせを残している。
「栗(9里)より(4里)うまい十三里半」
秋ナスの収穫も最盛期
水遣りに精を出したおかげで、秋ナスが鈴なり「秋茄子は嫁に食わすな」とよく言われるが、おいしい秋ナスは、もったいないから嫁には食べさせるなという姑の嫁いびりの意味と、秋ナスは体を冷やす、あるいは種が少ないので子供ができないといけないから、嫁には食べさせるなという嫁を大切に思う意味があるという。どうとるかは、人夫々・・・こんな微妙な言い回しも日本らしさと言おうか。
私はと言えば、秋に限らず食欲は盛んだが、秋を迎えて益々盛ん。中でも太極拳の練習の後は、旬の味覚とは関係なく、肉など濃厚な食べものが無性に食べたくなる。一方菜園の仕事の後は、無性にビールなど飲み物が欲しくなる。
どちらも体全体を動かす運動だから腹がすくのは共通しているが、太極拳は涼しい教室だから汗の量は少ないが、菜園では猛烈に汗をかくので、のどが乾くのは至極当然。
食欲同様これからも、いつまでも元気でいられればありがたい。
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