我が家の生活は、26日から、何時もの老夫婦の生活パターンから孫中心モードに180°転換した,と言うよりさせられた格好だ。還暦以上の世代への逆戻りだから並大抵のことではない。
小学3年生と幼稚園児が、狭い我が家の中を、所狭しとはしゃぎり回っている。それだけではない。 一際大きい声で歌うかと思うと、今度は大声で笑いこける。 仲良く遊んでいるかと思うと、突然姉妹でけんかをして、どちらかが泣き叫ぶ。
子供のパワーの凄さに、今更ながら驚かされる。 子供達には、「疲れる」という言葉は無縁のようだ。
静かにしているのは、電子ゲームに夢中になっている時と食べている時だけである。
私も早速ゲームの相手をさせられる。
でも私は、この電子ゲームなるものが苦手である。
素早い反応が要求されるが、とてもついていけない。
頭の回転もさることながら指先の動きもままならないので、とても相手にならない。
叶わないと分かっていても、子供に負けまいと、ついのめりこんでしまうからおかしなものだ。
今日は幸い穏やかな小春日和だったので、家の中だけで遊びの相手をするのはもったいないから、家庭菜園に連れ出し、ピーマンの収穫やさつま芋・じゃが芋堀を体験させてやった。 ここだけは、ジジの世界に引き込める唯一の場所だ。
生まれてこの方、田舎での生活がないので、芋ほりや、ミミズや団子虫との出会いにかなりの興味を示していた。
その後は大根の抜き取りを体験させたが、大きな大根を夢中になって抜き取っ多後は、喜びと満足感にあふれているようだった。
孫達がくると、何時もはシーンと静まり返っている夫婦二人きりの家中に、ぱっと花が咲いたようで活気にあふれてくる。
今回はわずか8日間の滞在であるが、生活パターンのギアチェンジをしなければならないので正直疲れる面もあるが、それよりも若い力が家中にみなぎるのは何ものにも代えがたいことで嬉しいことである。
何時ものことだけど、孫達が帰ってしまうとホッとする反面、特に家内は淋しさを隠し切れないようで、何時ものモードへ戻すのに時間がかかることだろう。