昨日、町内のボランティアグループメンバーで、JR九州のウオーキング 「雛の里 八女ぼんぼりまつりと喜多屋の酒蔵開き」に参加した。
グループでウオーキングを計画するには事前のコース下見が必要になるが、コース管理が行き届いている、JRの大会に便乗すれば下見の必要がなくなるので助かる。
昨日は、早朝の局地天気予報に反し、スタート地点、羽犬塚駅に到着した頃からポッポッ降り始め、歩くのに困るほどではないが、生憎、雨のウオーキングになってしまった。
八女伝統工芸館では、仏壇つくりの匠の技に見とれてしまった。設計図はなく指先で細かな作業をするこの伝統工芸は、近年中国やベトナム製品に押され、今では後継者がいないため、やがて廃れてしまう危機に瀕していると言う。 惜しいことである。
江戸時代の風情を残す町家横丁に長年保存されてきた雛飾りを観ながら、歩く。八女では江戸末期頃から雛人形作りが始まり、現在では九州一の生産地になっていると言う。この横丁では軒並みにお雛様が飾られているが、日頃お雛様に関心の薄い男性の目にも見応えのある、なかなかのものである。
堺屋(旧木下家の屋敷)では、澄み切った水禽窟の音色に耳を傾け、往時の富豪の生活ぶりに思いを馳せる。
そんなぶらぶら歩きをして、やっと蔵開きで賑わう喜多屋に到着。左党族にとっては、この時期この場所でしか味わえない独特の雰囲気を味わう楽しさがある。一歩中に入ると凄い人出だ。とてものんびり喜多屋の新種を味わうような雰囲気ではない。
100円の利き酒用コップを手に入れ、ショボ降る雨もなんのその、押し合いへしあいしながら、何杯か搾りたての新種を味わった。次第に体が温まり、ウオーキング途上であることを忘れそうになる。
でも幹事の立場上、もう一杯をこらえて、未練を残して喜多屋を後にした。
途中、こんにゃくや饅頭を頬張り、八女茶をご馳走になりながら、笑いあり、おしゃべりあり、新たな出会いありの8km、約4時間の楽しい愉快なウオーキングだった。 スタート時は9名だったが、途中から意気投合した女性1名が加わり、いつの間にか10名になっていた。