友 遠方より来る

  3月23日の昼下がり、博多駅新幹線ホームで、千葉に住むかっての職場の同僚とおよそ15年ぶりの再会を果たした。夫人と連れ立って列車を降り立った彼の笑顔を見たとき、それまでの私の杞憂は消え去り、懐かしさがこみ上げ、抱擁こそしなかったが力強く握手を交わし再会を喜び合った。

 彼は、8年前趣味の弓道の練習中軽い脳梗塞を患ったと聞いていたので、その後遺症で精神的に落ち込んでいるのではないかと密かに心配していたが、やや歩行が不自由なこと以外は至極元気で、持ち前の明るい性格は以前とちっとも変わっていなかった。 一緒に出迎えたのは、大宰府に住む、やはりかっての職場の仲間O氏。

 その彼と15年ぶりの再会を喜び合いながら握手を交わしたとき、彼の心の強さと生き様を目の当たりにして、私は“人間逆境にあってもかくあるべし”と教えられたようで心から嬉しくなった。 
 本人の希望にそって、その日は0氏の案内で大宰府天満宮・都府楼跡・観世音寺等を案内、翌日は私の案内で福岡市大濠公園・福岡タワー、志賀島・筥崎宮を巡り、福岡の歴史を語りながら古き昔に思いを寄せ、福岡の良さを満喫して貰った。

 気の置けない者ばかりだから、積もる話の連続で、この二日間話が途切れることはなかった。国内であれば、どこだって数時間で行けるようになった咋今だから、その気になればいつでも会えるはずなのだが、現実には何かきっかけがないとなかなか実現しないものだ。 
 それだけに、旧い友人との再会は、懐かしさと嬉しさにあふれ、これ以上の表現はないほどの喜びにつつまれる。

 23日の夜、ホテルの居酒屋で友人のご夫人も同席いただいて、久しぶりの再会を記念して乾杯をする。友人は脳梗塞の後遺症でほんのチョッピリビールを飲むだけだが、洪水のごとくあふれ出る話題は、同じ苦労をした人間だけに通じ合う心がはじけるようなもので、尽きることなく延々と続く。思い出深い空白を一気に埋めるように、往時を懐かしみ、むさぼるように旧交を温める。
 気がつけば、時計の針は10時を回っていた。
通常であれば、彼はもうとっくに床について、夢の世界にいる時刻である。

 2日間の、再会はアツと云う間に過ぎてしまった。
それ程に密度の濃い2日間であった。
彼の来福を祝福するように、それまでの雨もやみ、翌日は快晴になったが残念ながら春霞に煙り、眺望がやや遮られたが志賀島展望台の360度の雄大な展望はいい思い出になったようだ。

 友人夫妻は福岡でのの思い出を一杯胸にしまって、次の訪問地佐世保へと旅立っていった。
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by matutaka31 | 2008-03-26 21:39 | 思いのまま | Trackback | Comments(0)
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