カタカナ語

 久しぶりに共感できる朝日新聞「天声人語」に出合った。
書き出しはこうだ。
「鬼籍に入る」と言う言葉がある。その意味を女子大生にたずねたら、「長男の嫁になること」と応える者が多かったそうだ。
 やはり若い女性には、姑=鬼婆のイメージにつながるのだろうかと考えると可笑しくなるが、では舅はどう映るのだろうかと考えると複雑な気持になる。
 それは兎も角として、確かに最近では??と首を傾げたくなる言葉や、全然意味の判らない会話を耳にすることがある。ところが一方では、日本にわずか2~3年しか住んでいない外国人が、日本人より綺麗な日本語を流暢に話すのを聞く機会も増えてきた。その度に、本当の日本語は今後どうなるのだろうかと気になる。
 「日本の全ての人がそうなっているわけではないので、気にすることはない」、という意見もあるだろうが、誤った日本語が当り前になったとき正しい日本語は何処へ行っててしまうのだろうか、そのような時になってから正しい日本語を取り戻せるのだろうか。

天声人語ではこうも指摘している。
・・気になるのはカタカナ語である。多いと感じる人が8割を越す。開化期の文化人たちは、なだれ込む外国語と格闘し、・・・片っ端から新しい日本語の服を着せた。いまは裸のまま、ネットに雑誌にカタカナが躍る
 今から10年余前になるが私がパソコンを始めた時、このカタカナ語に閉口した。パソコンの本を開けば、いきなりカタカナ語のオンパレードで、文章は読めるけど意味が全く読み取れない、だから読む気力も失せてしまう惨めな思いをしたことを忘れない。
 そして10余年経ったいま、多少カタカナ語に慣れてきたとは言え、残念ながらパソコン用語辞典は片時もはずせない。書店では初心者向けのパソコン教材が並ぶが、特に高齢者がこれからパソコンを始めようと思ってこの種の本を買ったとしても、果たしてどれだけの人が内容を理解できるだろうか、それよりこの種の本を読みながら格闘しなければならない人のことを思うと気の毒になってしまう。
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by matutaka31 | 2008-07-28 22:41 | 思いのまま | Trackback | Comments(0)
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