暑い昼間の読書もいいものだ

 年をとると本を読むのが苦手になる、と言うことをよく耳にする。
私もその通りで、本を読み始めると眠くなり、活字を追うのが段々苦手になったように思う。
でも、果たして年をとると本を読むのが本当に苦手になるのだろうか。

 そうではないと思う。
本を読むのが苦手になったと言うのは、読まなくなったことの言い訳の一つであって、実は読んでみたいと思う本や記事、つまり関心をもてるものが少なくなっているからではないのか。言い換えると、読んでみたいと思う目的意識が少なくなっているかあるいは失せてしまっているからに違いないと思う。
 その証拠に、必要にせまられるもはちゃんと読みこなしているし、興味がある内容であれば知らず知らずのうちに引きずり込まれていることに気がつく。
要するに、目的意識と知りたいと思う「知識の吸収意欲」の問題だろう。

 先月、ある人から3冊の本を借りた。
さりげない会話の中で、ある人物の話題になったのがその本を借りるきっかけであった。
話題になった人物とは、「白洲次郎」である。
私は白洲次郎については断片的な知識しかなかったので、もう少し詳しく知りたいと思っていた。
借りた本は、「白洲次郎 占領を背負った男」と「下山事件」(最後の証言)ともう1冊である。

 白洲次郎と下山事件、いずれも同じ時代背景で、当然のごとく登場人物も重なるところが多く、下山事件に関係したとされる組織にかわりのある人物中に白洲次郎の名があるくらいだから、両方を関連させながら読んでいくと面白い。

白洲次郎については、一度じっくりその人物像に迫ってみたいと思っていたので、私は珍しく貪るように一気に読んでしまった。
勿論、「本を読むのは苦手だなー」と思うようなことはなかったし、読み始めた夜など夜中まで読みふけってしまったくらいだ。
そして読み終わったとき、私の体の中を爽やかな風が吹き抜けるのを感じた。

 「下山事件」は、思ったとおり重たい本だった。
下山事件は、私が中学生の頃の出来事で、当時大騒ぎになったことを覚えている。
この本を読むと、当時の政治・社会の闇の部分を垣間見ることが出来、下山事件の真相にせまるような興奮さえ覚える。

 最近本を読むのが億劫になっていた私だが、借りた3冊の本のお陰で、真夏の昼間アウトドアを避けて部屋を涼しくしての読書三昧は、忘れかけていた読書の大切さと面白さを、改めて思い出させてくれたように思う。
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by matutaka31 | 2008-08-03 23:09 | 思いのまま | Trackback | Comments(0)
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