旬のもの

 今日から10月、15号台風一過、外はすっきりした秋晴れになった。
まさに稔りの秋本番である。
お米・果物・野菜・秋刀魚等々数えあげればきりがない程、自然界では美味しい旬のものが目白押しである。

 そんな季節だと言うのに、旬のもの、いや旬の味とは何のこと?と言われそうなご時勢である。
 それほどまでに日本の食卓に並ぶ食材は、季節感を感じさせない程、欲しいものは何時でも手に入るから、旬のものに対する期待感あるいは食べたときの美味しい実感が薄れるのは当然の成り行きかもしれない。

 旬とは何なのか、改めて見直してみた。
広辞苑によれば「魚介・蔬菜・果物などがよく取れて味の最もよい時」とある。
私流にもう少し補足するならば、身近な(少なくとも国内)ところでよくとれて、新鮮で香りがよく食べたとき思わず美味しいと思い、後になって“もう一度食べたい”と思う美味しさ、そうゆう味を持つものが本物の旬だと思う。

 今では世界中の国々から輸入される産品が多いから、その生産国における旬のものが日本で手に入るかといえば、それはnoと言わざるをえない。果物でいえば、そのものが本来持っている味、つまり自然に完熟したものではないからである。 日本の量販店に並ぶ時には、消費者の好みで色・形が優先するので、日本までの輸入日数を考えると、自然の状態で完熟したものでは品傷みがひどくて商品にならなくなってしまう。そのため、輸入に必要な期間を考えて早めに収穫するので、日本の店頭に並んだ時には色や形は立派であっても、本来の味には程遠いものになってしまう。

 では国内産は全て旬の味が味わえるかと言えば、私はそれもnoだと断言する。特に量販店では、何時でも同じような形をしたものを大量揃えるには、大規模なハウスの中で温度と光線をコントロールしながら計画的に栽培しなくては間に合わなくなる。
 そのようにして作られた野菜や果物は、自然豊かな環境の下で路地栽培したもに比べて、味も香りも異なり、いわゆる旬のものとは程遠いものでしかない。

 今や旬のものを手に入れるのは、産直の店で露地栽培のものを手に入れるか、自分で栽培するしかなくなってしまった。勿論、お金に糸目をつけないリッチな人は、産地に直接行って、そこで旬の味を楽しむことが出来るのは言わずもがなである。

旬の味!それは日本人の生活から遠い存在になりつつあるようだ。
でも私は、家庭菜園を舞台にして、旬の野菜を追い続ける。

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by matutaka31 | 2008-10-01 10:30 | 思いのまま | Trackback | Comments(0)
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