ウインドウズ10へのアップグレードは、昨年7月リリース直後から、トラブルが多いとの評判で、アップグレードを見合わせたほうが良いとの意見が大勢を占めていた。
私はこれまで、世間の評価を注意深く見守りながら、アップグレードするか、今のままで行くかの判断を先延ばしにし、仲間にも先延ばしを勧めてきた。
しかしながらリリース一年を経過した現在、世間の評価も少しづつ変わってきたように感じられ、これまでの問題点が改善され、使い勝手も良くなっているだろうとの期待もあり、更に無料グレードアップの期限が7月29日に控えていることもあり、昨日、思い切ってアップグレードしてみた。
Windows10の初期画面
私が今使用しているパソコンは6年前に買ったノート型、OSは「Windows7」。
これと言って調子が悪いわけではないが、Windows10の方が当然技術的に進歩して使い勝手も良くなっている筈!だと考えてのこと。
アップグレードに当たって、これまでいろんな情報を参考にしてきたが、実際にやってみて、なるほど!と思う節があった。
まず時間がかかる。 Windows8.1使用の人は、「知らない間に終わっていた」という呑気な人もいるが、Windows7の人は、かなり苦戦し、かつ時間も数時間かかったという人もいた。
私の場合は、念のため行ったバックアップに時間を費やしたこともあり、その後インストール時に突然フリースする等のトラブルに見舞われ、アップグレードそのものは約4時間を費やすことになった。
次にアップグレードに必要な条件の細かいチェックが必要だということ。
開始前、マイクロソフト社が発信する、いろんな情報とガイドに沿って作業を始めたが、一つ落とし穴があった。というより一つだけチェックミスが、つまり対象機種の細かいチェックを怠っていたこが原因でインストールの途中でフリーズして、立ち往生してしまった。
原因を調べるうち、私のパソコンは、総称的な機種名では該当機種であるけれど、その発売年次ごとの細かい機種をチェックすると対象機種外だったことが、後で判明した。
パソコンメーカーのホームページを、細かく読むと、以下のような注意書きがあった。
※Windows 10は、すべてのWindows 8.1、Windows 7パソコンに1年間無償でダウンロードできるとマイクロソフト社よりアナウンスされておりますが、以下の対象機種にない当社製パソコンについては、動作確認情報および対応のドライバなどの提供、サポートを行いません。
特にWindows7使用の方は、事前にOSだけでなく対象機種であるかどうかを、メーカーの情報を念入りに調べて置く必要がある。これだけは、これからアップグレードする人に伝えておきたい情報である。
私のパソコン技術であれば、このフリーズした時点でギブアップしたに違いない。でも幸いにして、立ち会ってくれたSEの甥がいたので、その対象外機種であっても可能にする技を持ち合わせたので、何とか無事アップグレードにこぎつけることができた。
普通の人には、なかなか難しい問題だと思う。このような局面への対応ができない人にとってWindows10への切り替えは、無謀としか言いようがない。それほどにこの問題は、まだまだ話題が尽きない問題になりそうだ。 もちろんメーカーの情報を細かくチェックしている人は論外だけど。
切り替えたことによる操作上の違和感は、特にない。
これまでのWindows7と同じアイコン表示もできるので、特に不便を感じることはない。
仮にすべてWindows10の表示に切り替えたとしても、多少の戸惑いはあるが、すぐに慣れてしまいそう。
むしろこれから先、
このOSの利点をどれだけ利用しきれるかにかかっているようだ。
お・わ・り