風薫る5月、雨天の気予報がはずれ五月晴れの爽やかな13日、福岡県宗像市の玄界灘に面した「玄海ゴルフクラブ」で懐かしい人たちとゴルフを楽しんだ。
一緒にラウンドしたメンバー4人は、もう40年以上も昔のことだが、当時一緒に仕事をした職場の先輩後輩の間柄である。
この4人の平均年齢は78歳。内3人は時折出合ってゴルフをいる間柄であるが、4人揃ってゴルフをするのは初めてである。傍目には年相応に見えると思う風采だが、お互い同じよう年を重ねて、しかも1年に1・2度は顔を合わせているので、年を重ねているような気がしないから不思議なものだ。
4人は、年だけでなく勿論育ちも趣味も夫々異なる。だが、共通していることは、自分のやりたいこと、と言うより生き甲斐を感じることに年中休むことなく忙しい日々を送っている、という一点である。
だから話題はもっぱら、過去を引きずるような話ではなく、今どうゆうことに打ち込んでいるか、どうゆう毎日を送っているか等々プラス思考である。当然のことながら、みんな年相応に持病をかかえていることは判っているが、そうゆう話題は口に出さない面々である。
そうゆう4人だから、ゴルフの出来栄えとは別に、気持だけは40年前とちっとも変わっていないことが、プレーの合間合間で交わす会話の端々で窺える。出てくる愚痴といえばは、「あの頃は□□□□・・だったな~」「松林に入れなかったならな~・・・」の「れば」・「たら」であるが、雰囲気は底抜けに明るい会話ばかりである。
ホールごとにスコアーをお互いに申告するのだが、あるホールで大たたきをした一人が「パー」と申告する。
「なに?」「エー?」
「八だよ!パー、パー」
また、あるホールで十いくつもたたいた人に、(98歳までゴルフをした)「kさんが千の風になって、そこらで笑っていますよ(^。^)」とひやかす。話が興にいると、若いキャディさんには聞かせたくないような話まで飛び出す始末。
終ってみると、久しぶりのゴルフだったこともあり全員スコアーメイクが滅茶苦茶で史上最悪?になったが、お互い元気でゴルフを楽しめる幸せを噛みしめながら、そして周りで囀るウグイスの鳴き声に癒されながら、ピクニック気分のゴルフができて本当に楽しかった。
こんな方法で旧交を暖めるのもいいものだ。