64年目を迎えた被爆稲の穂がやっとでた。出たての穂には、小さな白い花が付いている。
去年まで鉢植えの被爆稲を庭に置いて育ててきたが、今年は、少しでも日当たりの良い方がいいのではないかと思って、2階のベランダに場所を変えてみた。
ところが、意に反して育ちが良くない。一鉢は今まで通り庭に置いているのだが、それに比べ背丈が伸びないし、勢いも良くない。
日当たりも風通しもいいので稲にとって好ましい環境だと思ったが、人間がそう感じるだけで、稲にとっては決して好ましい環境ではなかったようだ。その微妙な環境の変化が作物にとっては死活問題になるようで、農業技術の難しさを改めて思い知らされた。
ともあれ、今年も何とか来年に向けて作り継ぐことが出来そうだ。