家庭菜園に使う肥料や苗を買うJAの店に行く途中、近道の農道を走る。
周りの水田では、小麦の穂が一斉に出揃ったところ、レンゲ草の花が一面に咲いているところ、ウマノアシガタ(キンポウゲ)が満開の休耕田らしきところ、そして早場米を作る農家のトラックターの活動が始まっているところなど、何時もと変わらないのどかな田園風景が展開する。
レンゲ草
ウマノアシガタ(キンポウゲ)
こうしたのどかな風景の中で、何時までも荒れ果てた休耕田を見るたびに、日本の農業・食料政策の貧困さを見せ付けられるようで心が痛む。
そしてもう一つ、レンゲ畑で遊ぶ子供たちの姿を一度も見たことがない。
かって私たちが子供の頃、親の目を盗んで遊びまわり、レンゲ畑に勝手に入り込んで、寝転んだり、相撲をとったりしたように、・・・。
代わりに、散歩の途中手綱を解かれた犬が、思いっきり走り回っている姿がある。
この辺りは宅地化がどんどん進んで、遊び盛りの子供たちが増えているにもかかわらず、・・・。
田園地帯と隣り合わせの住宅街だというのに。
そして住宅地の狭い道路で、車を気にしながら親が見守る中ではしゃぎまわる子供たちばかりが目に付く。