喉がつぶれた様に汚い声で鳴くカササギ(別名カチガラス=佐賀県指定天然記念物)が、最近福岡市西部に住み着いて、春先にはよく電柱に巣を作る。 うるさいうえにその下は糞害があるので、うかつに歩けない。
最近、家庭菜園愛好家の間で、収穫直前の熟れた野菜が被害に遭うのをどう防ぐかの話題が尽きない。
野良猫か放し飼いか分からない猫が、街中うろうろしている。
折角きれいに整地して花や野菜を植えた庭に、勝手にオシッコやウンチをする。それだけでなく、その匂い公害は、被害を蒙った人でしか分からないほどである。
私は、見つけ次第声で追い出そうとすると、人を馬鹿にしたような目つきで、のそのそ遠ざかる。でも、性懲りもなく何度でも来るので、時には物を投げつけると2~3m走って逃げるが、その後は何事もなかったように完全無視。
福岡市西のはずれの農家では最近、アライグマが出没してスイカ・カボチャ・さつま芋などを片っ端から食べてしまうという。
防御用ネットもなんのその。夜のうちにごっそり食べてしまうので手の施しようがないらしい。
宗像市に住む私の友人の菜園では、猪に収穫直前の根菜類を夜間、ごっそり食い荒らされてしまうそうだ。
こんな話を聞くにつれ、
動物愛護とは何ぞや、と疑問が膨らむ。
「動物と共存」なんて格好の良いことを言っても、所詮動物愛護団体におもねた綺麗ごとのように聞こえてならない。
その陰でどれだけ多くの人達が困っているのか、
局地的といえども人間と動物の生存競争が繰り広げられている実態を皆がもっと見つめて、どうすれば良いのかを真剣に考えるべきだと思う。「どうやって棲み分けるか」と言うような問題ではないように思うのだが・・・。