6月4日から虫かごの中で光り続けていた十数匹のホタルのうち、最後まで残った1匹の蛍の光が、昨夜ついに消えてしまった。
何の食べ物もなく、ただ水分を含んだミズゴケの中で、健気に生き続けた小さな命が消えた瞬間である。
私は、なるべく自然に近い環境においてあげたいと思い、直射日光が当たらない梅ノ木の下につるし、小さな籠の中で飛交うたびに壁にぶっつかるホタルを、毎日・毎晩見守り続けた。
広い空間を自由に飛びまわることが出来なくて、かわいそうだな~、ごめんなさい!と思いながら、・・・。
そして、なんとかペアリングに成功して欲しいと願いつつ。
私たちの願いが叶ったかどうか分からないが、ホタルたちはなんと16日間も生き延びてくれた。
後は、幼虫が生まれて欲しいと願うのみ!
ホタルを飼ったのは、趣味で始めたことではない。
近くの住宅地のど真ん中にある自然共生型ため池
「ひょうたん池」に、ホタルが舞う自然を取り戻すことが出来ないかと、同池の管理をするボランテイアグループ数人で
「ひょうたん池にホタルを飛ばそう」に、今年から取り組んでいるからだ。
その手始めのトライである。
果たしてわれわれの願通り幼虫が生まれてくれるか、その結果が分かる7月上旬が待ちどうしい。