乗用車を所有するようになって50年が経過した。
その間車検を受けた回数は、3年目のことや1年毎などいろいろあるので記憶していないが、多分20数回になるだろう。
昨日、今乗っている車が購入後5年経過したので、3回目の車検を受けた。
現在車検を否応なしに受けなければならないのは、乗用自動車・軽乗用車共に初回が購入時から3年目、以後2年ごと(10年目以降も)に法律で定められている。
5年間の走行距離は、約2万km年間平均4000km、外見は新車同様、一度の故障もない。
それなのに制度の制約上、車検を受けざるを得ない。
その車検料は、93,558円であった。
内訳は検査手数代行料 9,450円
法定費用 56,050円(重量税、自賠責保険料、印紙代等)
整備代金 28,058円(部品交換はブレーキ関係のみに限定)
このうち整備代金は、使用年数が嵩むにつれ膨らんでくるので、次の車検では恐らく4万円くらいになるだろう。そうなると車検費用は、普通乗用車の場合、年間平均5万円超の支出を強いられる。
その車検の度に何時も思うのは、
料金が高いということであったが、それに加えて最近では
車検の期間が短すぎることである。
果たしてこの制度は、車の安全走行に必要な制度なのか疑問である。
この制度が出来た当時は、車は耐久性がなく、頻繁にトラブルが発生していたため整備士による定期的な検査は不可欠であったと思うが、現在では自動車の技術も性能も進化し、平均使用年数は大幅に向上していることからも、現在の車検制度は形骸化していることは明らかで、早急に見直すべきである。
大幅な改定が無理にしても、少なくとも新車購入時は4~5年、継続車検は3年をめどに、あるいは新車購入以降の年数と走行距離を勘案した内容に改めるべきだと思う。車検期間をのばすことにより、料金の割高感も改善できるだろう。
ただし、車検期間が今後延長されたとしても点検・メンテナンスは、自己責任でしっかりと行わねばならないことは言うまでもない。