大根ほど四季を通じて日本人に馴染み深い野菜は、他にないのではなかろうか。
今では年中店頭に並ぶし、作る気になれば品種を選びさえすれば年中栽培可能だから、家庭菜園でも自給自足ができる身近な野菜である。
その大根、11月から翌年3月にかけて美味しさが一段と増す時期だから、当地では今まさに旬の時期である。。
わが菜園で今収穫中の大根、今年のは少し辛め。
品種のせいか、肥料のせいか・・・?
ご近所さんにもお配りしている。
大根は日本列島くまなく栽培可能で、、中でも主要産地といわれるのは、北海道、千葉、青森、神奈川、鹿児島、宮崎の県で全国生産量の半分を占める。
北海道では、既に漬物になったり、雪下の地中に保存されたしているだろう。一方宮崎では風物詩の干し大根が見られることだろう。
その品種は、練馬大根、三浦大根、守口大根、亀戸大根、 聖護院大根、桜島大根等々昔懐かしい名前もあるが、今は特定の産地を除けば、青首大根が主流になっているのではなかろうか。
その大根がどのように食べられているか興味深い。
言うまでもないが、
生で食べるもの(貝割れ大根、 大根おろし、サラダ、繊切り(刺身のつまなど)等)、
加熱・煮込みするもの( 風呂吹き大根、おでん、味噌汁等)、
漬物(漬け、たくあん、べったら漬け、福神漬け、さくら漬け、いぶりがっこ等)、
乾物 (切り干し大根、割り干し大根、ゆで干し大根等)、
香辛料 (辛味の強い辛味大根を、ざるそば、うどんなどの薬味等)様々で、ひげ根を除き捨てる部分がない優良児である。
これほど日本人の食生活に欠かせない身近な野菜なのに、 「大根役者」、「大根足」、「大根切り」、「大根めし」など、あまりにもいいイメージとは云えない例えに引用されているのも不思議だ。全ての人にとって身近な品物だからこそ、と言えなくもない。
ついでに、
大根の茎はないのだろうか、という疑問に答えてておこう。
今の時期に見られる葉っぱと根の間に茎がある。今は目に見えにくいが、春先になるとこの部分が延びて茎が顕になるので良く分かる。