6日(日)、三社参りを済ませた。筥崎八幡宮、櫛田神社、住吉神社の三社。
6日目でもあり初詣客も一段落した後で、それ程並ぶこともなく、天候にも恵まれ穏やかな初詣を済ませたことができ、幸先よく新年のスタートを切れたような気がする。
神殿では大勢の人々が、お決まりの2礼2拍手1礼で、神妙に夫々思い思いのお参りをしていたが、日本らしい正月の伝統行事そのもので、何時までも続いてほしい風習である。
また参道に居並ぶ露店をのんびり見て廻るのも、正月気分ならではのことで、幾つになっても童心に返ったような楽しい気分を味わえるから不思議なものだ。
住吉神社の神前でお参りを待つ人々
この三社詣りは、九州6県と山口・広島・和歌山等いわゆる西日本地域ではごく当たり前の初詣の行事であるが、その他の地方ではあまり馴染のないないことのようだ。
初詣は言わずと知れた、年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事で、一年の感謝の気持ちを捧げたり、新年の平穏無事を祈願したりする日本古来の習慣であるが、三社参りは、この初詣を一社ではなく、三つの神社にお参りをするのだと言えば分かりやすいかもしれない。
がしかし厳密に言えば、ただ数のうえで3社お参りをすれば3社参りを済ませたことにはならないのだそうだ。
3社参りとは、氏神(家系を守る神)、産土神(土地を守る神)、鎮守(土地や建物を守る神)を一社ずつ3社参ることだという.
私は、恥ずかしながらそんなしきたりはちっとも知らず、より多く願い事を受け止めてもらいたいため、初詣を少なくとも3社にお参りするのだろうくらいに思っていた。
子供の頃から転勤で全国あちこち転居していたためか地域に根ざした習慣・しきたりに無関心だったことを、今更ながら恥じ入っている次第。
でも幸いにして今回お参りした櫛田神社は、博多の氏神・総鎮守として信仰を集めている神社だし、櫛田神社の中にある末社には氏神様や産土神様他お願い事すべてを受けてくれそうな神様にお参りしたので、ま~実質的は3社参りをしたことにしておこう。
博多の総鎮守櫛田神社
ついでながら、神社にお参りするとき、神前で鈴を打ち鳴らすのはどんな意味があるのだろうか。
ふとそんな疑問を仲間に問いかけてみた。すると“これからお願い事をしますよ・・・という合図みたいなものでしょう”という答えが・・・。
そういう私も、同じようなことを考えていたのだったが・・・。
後で調べてみると、実は古来から鈴には魔除けの霊力があるとされ、それが転じて神事の際に鈴を鳴らすようになったということらしい。また巫女が手に持って鳴らす「神楽鈴」の音には神様をお招きする役割があるのだそうだ。
これからお参りするときは、心して鈴を鳴らすようにしよう。