普通自動車免許取得とマイカー保有歴が、今年で51年になる。
その間、中古とは言えない程のポンコツから新車まで、何台買い換えたか思い出せないくらいだから、車検を何回受けたもか全く記憶にない。
その車検を今日受けた。
点検・整備を待つ愛車
その費用は、〆て100,978円。
内訳: ①法定費用 53,540円
(重量税 24,600円、 自賠責保険料 27,840円、 印紙代等1,100円)
②整備費用 37,988円
③検査手続き代行料 9,450円
※①は国に支払い、②③は民間車検業者に支払う。
この車検制度、正式には「自動車検査登録制度」と言って、保安基準に適合しているかを確認するため一定期間ごとに国土交通省が検査を行い、また自動車の所有権を公証するために登録する制度であるが、実際の点検・整備は民間業者に委託されている。
私が最も不満に思うのは、車を保有すればその利用状況に関わらず、新車は取得後3年目、その後は2年毎に必ず車検を受けなければならない制度そのものである。
新車取得後3年後の車検を受けると、その後は画一的に2年毎に車検を受けなければならない仕組みになっているが、保安基準に適合しているかを確認する観点で考えると、今の日本の車の性能ははるかに良くなっているのに、何時までも同じ基準で2年毎に行う必要があるのかと言う点である。
例えば、年間1千km走行の車と1万km走行の車とでは保安基準の面からも大きく異なるので、そのメンテナンス費用は当然、ユーザーが支払って整備する義務があるのは言うまでもない。
それなのに、一律に2年毎に車検を義務つけている。
しかも普通乗用車の場合、その度に、ユーザーは上納金的な「法定費用 53,540円」を払わされる。 国土交通省は、民間業者が代行した点検整備に基き、たった1枚の「車検証」を発行するだけである。
一歩譲って自賠責保険料は保険制度維持の点から理解できないこともないが、重量税は理解できない。
日本の車は世界のトップクラスの性能に進化しているのに加えて、車の利用形態も多様化しているのに、制度は旧態依然として一律に2年毎の車検を固持しているところに大きな矛盾を感じる。
何故、車検制度の改善機運が盛り上がらないのか・・・不思議な国である。(私もその不思議な国民の一人ではあるが・・・)