先週、ある会議が終った後の懇談の席で、
“橋に入り口と出口があるのをご存知?” とある人が。
その席にいた全員が、初耳とばかり“え~っ?”と! 今の若者流だと「うそーっ」。
実は私もその一人だった。
構築物に入り口・出口があるのは当たり前としても、通り抜けるだけの橋にも入り口・出口があるのか・・・と、そんな話一度も聞いたことがないので一瞬の戸惑いが走る。
その人の説明によると、
「橋の左側にその橋の名前が漢字で書かれていたら、そこが橋の入り口。そして、橋の左側にひらがなで橋の名前書かれていたら、そこが出口」 になっているという。
今更ながら知らないことが多いものだと思い、その根拠が知りたくなって、早速インターネットで検索してみた。すると・・・、
『橋には「橋名板(きょうめいばん)」が付けられ、その取り付け位置にも決まりがあることが分った。
(橋名板とは、「橋の名前」、「川の名前」、「橋が完成した年月」を書いたプレートのこと)』
国道・県道など道路には、『その道の始まりの地点を「起点」、終わりの地点を「終点」とするという決まりがあり、その起点と終点を基にして橋名板が取り付けられる、と云うことが分った。
その橋名板の取付位置を、近くの瑞梅寺川に架かる橋の名板を図にしてみた。
道路の起点側(橋の入り口といわれる)から橋に面して左側に 漢字で橋名、そして橋に面して右側に 河川名、
道路の終点側(橋の出口といわれる)から橋に面して左 側にひらがなで橋名、そして橋に面して右側に 完成年月 、となっている。
要するに橋に差し掛かった時に、左側に漢字の橋名が見えたら、そこが橋の入り口。
逆に橋に差し掛かった時に、左側にひらがなの橋名が見えたら、そこが橋の出口と言うわけ。
このことを知ったからと言ってどうって事はないけど、世の中には面白い決まりがあるものだ。
何事にも興味を抱くと、面白いことに出くわすだけでなく、話の種は尽きないものだ。