枝垂れ梅の花がなかなか花が咲かない・・・という話を時々耳にする。
多分剪定の仕方に問題があるのだろうと思うけど、現物を見ていないのでなんとも言えない。
毎年私は自己流で、枝垂れ梅の剪定をしているが、毎年同じように立派な花が満開となる。
2月20日、満開の枝垂れ梅
先日その枝垂れ梅の剪定をしたので、要点を記してみよう。
まだ剪定のコツをつかまないうちは、花が終って直ぐ新芽の出具合がよく分らないときに、教科書どおり枝の状態にはお構いなしに、2~3芽残して剪定していた。よく言う強選定。
結果は、枝によっては新芽が出なかったり、思わぬ箇所から強い新芽が出て枝が暴れてしまう結果となり、翌年花が少ない寂しい枝垂れ梅になってしまったことがある。
そこで最近は、花が終った後、新芽の出具合をよく見極められる時期(花後およそ20日位)に剪定することにしている。そうすれば切り取る枝と残す枝の区別がしやすくなるし、残す枝の剪定位置も定めやすくなる。
3月19日、剪定後の枝垂れ梅
花後の剪定
基本的に下向きの枝、交差している枝は基部から切り取る。
残す枝の剪定する位置は、上向きの新芽を残してその先を切り落とす。
細めの枝は新芽を1~2個残して強選定する。そこから伸びる短い新梢には花芽が多く付き易い。
丈夫な枝は、強剪定すると徒長枝が勢いよく伸びるので、新芽の数を数個残して剪定し、その後の枝の伸び具合を見ながら夏にもう一度不要な徒長枝を切り取ることにしている。
7~8月頃になると新芽が勢いよく伸び、葉が茂り日当たりが悪くなるので、徒長枝の間引き剪定をして日光が通りやすくしてやる。
この時、短い枝に花芽が多くつくので、短い枝は切り取らないよう注意する。
更に11~12月になると、葉が落ちてしまい、花芽が見えてくる。
この時期に、花が咲いた時の枝振りをイメージして、花芽の少ない太目の枝(徒長枝)を切り取ってしまう。
花芽の多い短い枝は、少々込み合っり交差していてもそのまま残し、花を楽しんだ後整枝剪定することにしている。