自転車は身近な乗り物として利用者は増える一方、走行マナーの低さも目に余るようになった。
その自転車利用の増加と平行するかのように、自転車事故も急増中という。
最近の新聞情報によると、
福岡市内の自転車関連事故は、2014年に2812件発生し、政令指定都市では、大阪、浜松、名古屋に次いで4番目の多さだという。
自転車事故による賠償金も多くなり、その主な高額賠償判決例では「2013年神戸で9521万円」「東京で4700万円」の例もあるという。
多くの自転車利用者は、もし事故を起こしたときには自動車事故と同じように高額の補償金を支払う羽目になること事を意識しているのだろうか、否意識していないのが現実ではなかろうか。本当にそのことを知っていれば、あんなに猪みたいな危ない走り方はしないはず、と思うことがある。
私は市内天神界隈に出かける機会が多いが、
そこでは男女を問わず若者の歩道での横暴振りが目立つ。自由に操作できる利点を利用して、歩行者を縫うようにスピードを落とさないで走り去る。
危なくて仕様がない。何時人身事故が起きてもおかしくない、そんな危険が一杯なのだ。
私が住む街でも、中・高生の2列並走行や二人乗り、更には右側走行が目立つが、
最も危険だと思うのが「スマホ」を見ながらの走行だ。
事故を起こさないのが不思議なくらい。
私も実は自転車利用者の一人。
家庭菜園への通園用。だが時に近くのホームセンターなどへの買い物にも利用する。
私自身自転車を利用しながら、何時被害に遭うか分からない、それだけでなく何時加害者になるか分からない」、そんな怖さを思い知る。
自分が高齢者だから、思わず転びそうになることもあるが、それはもとより自覚していることだから注意する。 それとは別に、車道を車と同じ走行をしなければならないので、身の危険を一時も忘れることは出来ない。
そのため自衛策として今年から、自動車保険の「自転車による事故補償」という特約事項に付保した。
警察では自転車に関わる主な交通ルールの啓蒙に務めているし、学校でも指導を強化していると思うのだが、そのマナーの実態はは少しも変わっていない。
今一度、家庭、学校、会社などにおける、自転車利用者への教育の見直しが必要なのではないか。
警察庁がホームページに書いている、自転車に関わる交通ルール
1.自転車は、車道が原則、歩道は例外
2.車道は左側を通行
3.歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
4.安全ルールを守る
飲酒運転は禁止 二人乗りは禁止 並進は禁止 夜間はライトを点灯 信号を守る
交差点での一時停止と安全確認
5.子どもはヘルメットを着用