「一笑一若 一怒一老」、この四字熟語は、斉藤茂太著『一笑一若一怒一老』によるものだが、ネット上では中国の格言だと書いたのもある。もしそうであるなら、その出典が書かれてよさそうなものだが、そのことに触れたものはない。
「大いに笑えば一歳ずつ若返り、怒ったり悲しんだりすれば一歳ずつ老いる」」とある。また「人間一度笑うとその分だけ若返って、一度怒るとその分だけ老ける」とも。
いずれにしても笑って過ごすことが出来れば、その人にとって幸せで若さを保てるが、怒ってばかりいると老いるだけでなく人相までも難いものになっていくだろう。
私はまだこの本をを読んでいないのでとやかく言えないが、その言わんとすることは、おおよそイメージすることが出来、残り少ない人生の私にとって、味わい深い熟語である。そのうち一読して、出来ることなら「一怒」より「一笑」の機会を少しでも多くするように心がけたいもの。
あるとき仲間にこの話をしたところ、「笑いすぎたらどうなるだろう?」ときた。
「いつまでも年を取らない程に笑えたら、もう最高!有言実行あるのみ・・・、でも子供に還ってしまうのも嫌だね。」
ところでクイズではないが、気が変わって「一」が二つ付く四字熟語を思い出してみた。
ざっと思い出しても、十数個はある。
一期一会、 一言一句、 一汁一菜、 一日一善、 一分一厘、 一木一草、
一問一答、 一利一害、 一喜一憂、 一挙一動、 一国一城、 一宿一飯、
一進一退、 一世一代、 一朝一夕、 一長一短、 一高一低、
念のためネットで、国語辞典を検索してみた。
あるわあるわ!25個あった。
この中に、「一笑一若」 「一怒一老」の熟語は見当たらなかった。
やはり中国の格言ではなく、斉藤茂太氏自身の造語であろう。
お・わ・り